「豆を使わない」サステイナブルなコーヒーが誕生!
日本でも多くの人が愛飲し、世界中で親しまれている飲料のコーヒー。
コーヒーを作るには原料となるコーヒー豆が欠かせないが、熱帯林伐採の主要な原因にもなっていることがデータで指摘されているほか、気候変動の影響による不作が続くこともあり、値段にも反映されることが年々増えているという。
コーヒーの裏側にあるそんな問題に目をつけたのが、米国のベンチャー企業「Compound Foods」だ。
現在、多くのエンジェル投資家から支援を受けている注目のこの企業、なんと「豆を使わないコーヒー」を研究室で開発しているというのだ。
具体的な製法に関しては明らかになっていないが、生成には食品科学と発酵技術、そして持続可能な方法で育てられた微生物が使用されているとのこと。
「豆を使わないコーヒー」は、炭素の排出量を従来に比べて90%削減する他、使用する水の量も大幅に削減!(通常カップ1杯のコーヒーを作るために140リットルの水が消費されるらしい)
また、カフェインの量も調整可能なため、寝る前に飲むための特別なコーヒーを作ることも可能なようだ。
同社は現在、コスタリカやブラジルなど、地域特有の味や香りを再現したコーヒーを開発しているとのこと。
どれだけ従来のコーヒーの味に近づいているのかは分からないが、たくさんのメリットがあることは、環境問題に敏感な消費者にとってとても嬉しいコト。
豆を使わないコーヒーが身近になるのは、もはや時間の問題かもしれない。
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