日本人の感覚に似た、ブラジルの「おもてなし」に驚いた。

前回のつづき)。じつは私、つい先日地球の裏側にあるコーヒー大国「ブラジル」へ行って来ました。ブラジルの有名なバリスタさんが、日本から来た私をブラジルのコーヒー農園へ連れて行ってくれて、コーヒー産業がどう変わってきているのかを見せてくれる、というテレビ番組の撮影です。ブラジル輸出投資振興庁(ApexBrasil)が現在おこなっているBeBrasilというキャンペーンの一環でトランプ大統領とひと悶着あった(私は大好きな)CNNで放送される番組です。

この国のコーヒー文化は、とても新鮮で驚きがいっぱいでした。

ブラジル人は
コーヒーをどのくらい飲むの?

コーヒー世界生産No.1の国の人も、やっぱりコーヒーが大好きみたいです。もちろん私が観察した限りの印象ですが、とりあえず飲まない人はいないんじゃない、というほどのパーセンテージだと思います。

アメリカみたいに紙のカップで持ち歩いている人はあまり見かけませんでしたが、みなさんエスプレッソをささっと飲みます。撮影クルーも全員ヒマさえあればコーヒーを飲んでましたし、私が移動中にコーヒー飲みたいなと思う頃にはみんなも同じだったようで、サービスエリアに入ってゾロゾロとみんなで頼む、という光景が何度もありました。

コーヒーの種類やどんな豆、どこの農園、淹れ方などにまで気をつかっている人はまだまだ少ないかもしれませんが、飲み物としてのコーヒーの地位はブラジルでは絶大です。

地球の裏側で
感じた「和」

少しコーヒーの話からズレますが、私がブラジルに行って1番思ったのは「ブラジル人はとっても気遣い」と言うことです。

ブラジル人って、陽気でバスとかでもみんなで歌い、踊り出しちゃう感じのパーリーピーポーなのかな、というイメージ(ごめんなさい…)でしたが、私が出会ったブラジル人はみんな、周りに気をつかい、和を乱さない、優しくて温和、でも明るくて、気に入った人には絶対に忠義を尽くす人たちでした。

私は12日間、15人のブラジル人のなかに1人だけ日本人(ポルトガル語が話せないのも1人だけ…)という状況でしたが、一度も孤立したり話についていけなくて1人でぼーっとするということがありませんでした。それは、15人みんなが私を中心に和を保ってくれていたおかげだと思っています。

最高の「おもてなし」を
受けました

最後に。3つ目に行った農園でカッピングしたコーヒー豆がすごくおいしかったので「買って帰りたい」と言うと、その豆は生豆しかないとのことでした。残念でしたが、おいしいコーヒーを農園のなかでたくさんカッピングできたので良し、としようと思ってホテルに戻って、夜の11時を回った頃。その農園の方がわざわざ夜、生豆を私のために焙煎して、それを30分もかけて山道を運転して届けてくれたのです。

「ブラジル人のおもてなしって、日本人の感覚に似てるのかもな」って思った出来事でした。日本に帰ってそのコーヒーを飲んだら、とっても優しい味でした。

ブラジルは
100点満点だった

ブラジルと聞くと、治安が悪いとか経済が安定してないとか、負の部分を見ようと思えばたくさん見えてくるかもしれません。でも結局、どんなことでも、人と人との繋がり、お互いどう分かり合うのかが、その国を理解するという点において1番大きいんじゃないかな、と私は思います。

私のブラジルの旅は、その点で言うなら100点満点でした。日本から35時間も飛行機に乗らなくては行けない地球の裏側にありますが、それでもやっぱり「また行きたい」って思わせてくれる国。今回のブラジルは夏だったので、今度は冬、コーヒー豆の収穫の時期に行きたいなと思っています。