1日でもOK!医師が教える「プチ断食」の効果とコツ
お手軽な「プチ断食」
果たしてその効果は?
ご存知の通り、断食とはある一定期間食事を絶つことです。でも、急に何日間も断食なんでできませんよね?そこで今話題なのが「プチ断食」です。プチ断食は、自分の都合のいい1日を使って行う断食のことで、1日固形物を口にしないよう気を付ければOK、手軽に始められますよ。
さて、このプチ断食には一般的に「デトックス効果がある」といわれます。 「プチ断食をしたら便通が良くなった」という人もいますが、果たしてその効果は本当なのでしょうか?医学的観点から検証していきたいと思います。
プチ断食で
働きづめの胃を小休止!
私たちの体は、食事を摂ったその瞬間からフル活動を始めます。まず口から唾液が出て、噛み砕かれた食べ物は胃に入って胃酸により消化されて十二指腸に移動します。そこからさらに小腸にいって、消化酵素によりさらに消化・吸収され、大腸で必要な水分が吸収されたカスが便として排出されるのです。
ここまで辿り着くのに、半日~1日を要します。一度の食事で、体の中の臓器はフル活動をしているのです。飽食の時代に生まれた私たちは、1日3食の食事だけでなく、おやつや夜食なども食べているため、胃腸はほとんど休みなく働いているわけです。
この胃腸の働きを一時的に休めてあげる事が、「プチ断食」の主な役割といっていいでしょう。丸1日固形物を摂取しないことで、今までフル活動していた胃や腸の働きを休めることが出来るので、胃もたれや倦怠感などの身体の不調が改善しやすくなります。
"便秘が解消される"は本当!?
残念ながら、「断食」という行為自体に、便秘を解消する効果はありません。しかし、断食中は意識的に普段よりも多くの水分を摂るため、それが体の毒素を排出する役割を担っています。水分を多く摂る事で、腸の中で硬くなっていた便が柔らかくなり、排出されやすくなるのです。
また、プチ断食をすることで、今まで自分がいかに食べ過ぎていたかを見直す良い機会にもなるはずです。断食明けは、味覚も敏感になっているため、濃い味付けに慣れてしまっていた人も、薄味にシフトするいい機会です。
このようにプチ断食には、身体をリセット=デトックス効果があるといえます。
監修:Doctors Me医師
コンテンツ提供元:Doctors Me