奇妙なワークアウトを医師が絶賛 最新TikTokトレンド「レトロウォーキング」とは?
ウォーキングが健康に良いことは周知の事実。1日30分歩くことで、筋肉を鍛え、心肺機能を高め、骨を強くすることができると言われている。
そんなウォーキングの方法について、TikTokで奇妙なトレンドが広がり始めている。「後ろ向きに歩く」というものだ。
英語で“Retro-Walking”と呼ばれるトレーニング方法で、割りと危険そうだし、公には推奨されなそう。トレンドが定着する前に「危ないからやめなさい」とストップがかかる......かと思いきや、実はこれ、医師も絶賛するほどの効果があるのだという。
『Scientific American』誌によると、むしろ医師らは随分前から、関節の健康のために後ろ歩きを推奨していたのだとか。
理学療法士のKristyn Holc氏は、レトロウォーキングはお尻に効くし、「臀部(でんぶ)と下半身の筋肉を鍛えることで、機能的な可動性を促進し、身体の痛みを軽減してくれる」と述べている。
フィットネス系のTikToker達も、トレーニング方法と効果について動画で説明している。
実際に動画で挙げられたすべての効果が得られるかどうかは定かでないが、Holc氏によれば、膝の内側を鍛えることで痛みが改善できるそう。
健康のために、「後ろ歩き」始めてみる?
ほとんどの専門家は、レトロ・ウォーキングを行う際はトレッドミルの使用を推奨している。
トレーニング法としては少し奇妙に見えるかもしれないが、後ろばかりを気にしないといけない屋外よりも断然コントロールしやすくなるし、トレッドミルには手すりがついているので、慣れるまでも安心して練習できる。
Holc氏によれば、最初は数分程度から始め、慣れてきたら週に数回・10分ほどを目指すと良いとのこと。
ジムで後ろ向きに歩いている姿を他人に見られるのが恥ずかしくて、躊躇してしまう人は多いだろう。
それでも、健康のためと割り切って羞恥心を捨て、試してみる価値は十分にありそうだ。