世界の伝統織物をネクタイにしたブランド「TUNDRA」って?
極寒の土地で生まれた織物や多様な民族が継承してきたデザインーー。それら独特の存在感を生かすため、世界にある伝統織物工房と提携して各地のテキスタイルをネクタイに仕上げたのが、ここで紹介する「TUNDRA(ツンドラ)」。実はいま、これまでにない新しいネクタイブランドとして注目を集めているようなのです。
「生地は海外、縫製は日本」
現在は4ヶ国をラインナップ!
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大量生産が当たり前の現代ファッションとは一線を画す、本当に価値のある商品づくりを目指して誕生した「TUNDRA」は、ハンガリー・フィンランド・ラトビア・ラオスの4ヶ国、全20種類のラインナップを展開中。各国ともに、織物は主に家庭を守る女性の手によって受け継がれてきたため、優しい風合いや温かなデザインなど、従来のネクタイにはないニュアンスを備えているのが特徴です。
01.
おばあちゃんが織る
ハンドメイド工房
【ハンガリー】
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首都ブダペストから西へ100km、パローツ地方の小さな村にこの工房はあります。今も残るパローツの伝統織物の収集と研究、そして女性による技術の継承を目的に設立されたそう。
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手織り作業は目で追えないくらい早く、そして正確。仕上がったテキスタイルのクオリティは、ハンドメイドとは信じられないほど。
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デザインのモチーフに使われているのは、花や果物、星、神様など様々。19世紀から続くこの地方の伝統を脈々と受け継いでいます。
ここには資料としての膨大な量の古布があり、中には100年以上前につくられた生地も。これらを参考に日々新しいデザインを掘り起こし、研究している模様。
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02.
北欧デザインの源流である
リネン工房
【フィンランド】
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森に囲まれたこの工場が設立されたのは1920年。フィンランドが長きに渡るロシアから独立を果たした、わずか3年後のことです。ヘルシンキから北西へ約300km、ヨキピーという小さな街のはずれにあります。
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当時のオーナーはリネンやウールの縫製を志したものの、フィンランドには技術がなく、エストニアやデンマークから機械を輸入し勉強したそう。
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現在、3代目にあたるオーナーは20名程のスタッフとリネンをメインに伝統織物を作り続けています。
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03.
100周年を迎えた
老舗工房
【ラトビア】
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首都リガから北東へ90km、人口約8,000人の小さな街、リンバジ。ここにひっそりと佇む工房が設立されたのは1914年。2つの世界大戦とソ連による支配から2度に渡って独立を果たすという、ラトビアにとって激動の時代を経験しています。
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そんな悲しい歴史を微塵も感じさせないオーナーの人柄と暖かい工房の雰囲気。ウールとリネンをメインにした伝統織物を扱っており、倉庫には長年受け継がれてきた伝統模様のサンプルやパターンがぎっしり。織り機やプレスマシンも年季の入ったものばかりで、中には100年以上使い続けているものもあるのだとか。
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04.
メコン川のほとり
伝統を継承するシルク工房
【ラオス】
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この工房は、ラオスの古都ルアンパバーンの郊外、メコン川のほとりにあります。失われつつある伝統技術を継承し、女性たちに働く場を与える目的で設立。
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紀元前から続くと言われており、多くの少数民族が独自のデザインを持っている、ラオスの織物文化。貴重な数百年前の古布から彼女たちは伝統技術を学び、蘇らせています。
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高度で複雑な織りもすべて手作業。ここで働く女性の多くはマスタークラスの技術を持っているそうです。
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これらの提携工房のほとんどは生地製作専門。TUNDRAでは「生地は海外、縫製は日本」という体制をとっているようです。
ここで紹介した商品は一部にすぎないので、気になる人はHPをチェックしてみてください。価格は11,900円〜19,400円(税別)でHPからも購入できます。ちなみに今後は、インドネシアやインドなどのアジアの国々、 さらには中米や南米、アフリカと世界中の伝統織物を取り扱っていく予定とのこと。