娘と距離を縮めたい。あるシングルファーザーが開校した「ヘア・ネイル」スクール

子育てに苦労はつきものですが、とくに異性の子どもの場合、自分の幼少時代の経験が通用しないこともあり、なかなかうまく接することができないことがあります。

フィリップ・モーギーズさんは、エマというひとり娘を育てるお父さん。娘のために「女の子が身につけておくべきスキル」を、まずは自分で習得。三つ編みやネイルの仕方だって覚えました。

そして彼は「Daddy Daughter Hair Factory」という組織まで設立。自分と同じように、娘とコミュニケーションをとりたいと思っているお父さんを集め、無料のヘアースタイル教室やネイル教室を開くことにしたのです。

パパも、おじいちゃんも
みんなでヘアとネイルのお勉強

一番最近のイベントは、デイトナ州立大学でのネイル教室。お父さんや義父、おじいちゃんも含む23人の男性が、同大学の学生たちの協力のもと、ネイルの塗り方と髪型を可愛く仕上げるコツを2時間ほどレクチャーしてもらったそうです。

フィリップさんがとくに驚いたのは、ネイルの工程の多さ。男性たちは爪の切り方、やすり方、磨き方を覚えたのち、ようやくネイルの塗り方にたどり着くわけです。

すべて無料にして
広がりのある場に

フィリップさんの尽力により、各レクチャーは無料で行われているそうです。「Cozy Hair Products」という子供向けのヘアプロダクト会社も参加し、現在ではプログラムが9つのコミュニティに分かれ、フィリップさんのようなボランティアのパパたちが運営しています。

主に開校しているのは、地元の図書館やコミュニティーセンターなどで、100講ほど。フィリップ曰く「これからもアクティビティの種類を増やしながら、お父さんと娘のためのレッスンを開講したい」とか。

もっと娘と関わりたい!

「僕らは、つねに父のあり方の変化を感じているよ。現代は、男性だってもっと娘と関わりを持ちたいと思っていて、娘とつながるための新しい方法を探しているんだ。僕は10歳の娘のエマとこの組織を運営しているんだけど、娘の存在は僕に『ヘアアレンジのことをもっと知りたい』って思わせてくれるモチベーションなんだ。娘の世代のために、世界をもっと良くしたいと思ってこのレッスンをやっているんだよ」

Licensed material used with permission by Daddy Daughter Hair Factory
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。