インドの著名な宗教家が説く「人生観」。あなたはどう?
世界的に見ても「影響力がある」と評価された思想家や指導者の多くは、敬意と中傷、その両方を併せ持っているものです。「和尚:OSHO」ことバグワン・シュリ・ラジニーシもそのうちのひとり。
インドの宗教家であり神秘思想家でもある彼は、宗教、文化、そして社会から生まれる様々な「タブー」に対しても切り込みました。賛否両論ありながらも1990年にはその人生に幕を閉じましたが、彼の残した言葉の数々は60以上の言語で翻訳されるほど、強い影響力を持っています。
「Collective Evolution」のAlexa Ericksonさんがまとめていたので、紹介しましょう。
01.
「愛に境界線も、嫉妬もない。なぜなら愛は所有できるものではないからだ。愛しているから相手を所有できるという考えは醜い。所有するということは、相手を殺し、物として扱うことと同然だろう。所有できるのは、物だけだ。愛とは本来、人間に自由を与えるものである。愛とは自由だ」
02.
「新婚旅行のような気分を持続させよ。相手をより深く知り、相手をどう愛すか、相手と一緒の時を過ごせるかを常に模索するのだ。人間は無数の謎を持つ。『私は彼のことを知っている』『私は彼女のことを知っている』とは、一生言い切れない。『努力はしたが、謎は謎のままだ』と言ったほうが、正確なのである。知れば知るほど、謎は深まるばかり。だから愛は奥深いのだ」
03.
「誰にも頼らずにいられるとき、自分ひとりでも十分なとき、独りでいても幸せを感じられるとき。そういうときこそ愛が手に入る。しかし、手に入ったからといって、相手の愛が本物かどうか、確信は持てない。確かなのは、自分自身の愛が本物かどうかだけなのだ。
相手の気持ちを確かめる必要なんてない。そのような不安を抱いているのであれば、そもそもあなたの愛は本物ではない。そうだろう?なぜ心配する必要があるんだ?愛がある限り、楽しめばいい。愛とはフィクション。人はどちらにしろ、フィクションを必要としているのだ」
04.
「誰かになろうとするな。ありのままのキミこそが最高傑作なのだから。改善することはできない。できるのは、自分を知り、認めてあげることなのだ」
05.
「完璧じゃないからこそ、この世を愛せる。不完全だからこそ、成長する余地がある。もし完璧だったら、死んでいるのも同然。自分に言い聞かせてほしい。僕も、この宇宙も、愛も不完全だと。その不完全さの中に喜びを見つけるのだ」
06.
「意識と知能をもたらし、自発的に行動することができれば、他の宗教など必要ないだろう。その行動さえあれば、人生そのものが宗教となり得るのだ」
07.
「真実とは、発見するものではない。現実の中で気づくものだ」
08.
「ただ生きてるだけで幸福と言えるのに、生きてることに感謝するべきだと誰からも教わらない。それどころか、悲観して、文句を吐くばかりだ。『お前の生き方は間違っている、正しい生き方はこうだ』と言われて育てられてしまえば、自分の存在価値がないように思えて当然だろう。権力、富、知性、そして何かしらの名誉を得れば、未来は称賛されるのだ。」
09.
「何かを学びたいのであれば、まずは信頼することを学べ。その他に必要なものは特にないだろう。惨めな思いをして、どうしようもないときこそ、信頼することを学べ。人生が何の意味も持たないように思えたときこそ、信頼することを学べ。信頼することで人生に意味が生まれ、周りに心を開けるようになるのだから」
10.
「心の声を聞け。常に心は、自分にヒントを与えてくれている。しかし、心は決して自分に向かって叫んではくれない。まだ小声だ。少し耳を澄ませてみると、心の声を感じ取れるだろう。
自分らしくあれ。誰かになろうと無理をしなければ、はじめて、人間は大人になることができる。大人になるということは、責任を持って自分という人間になることだ。自分という人間であるために、リスクを負うこと。それが大人になるということなのだ」
11.
「愛も憎しみも欠けてしまえば、すべては明白になる」
12.
「人生とは、静と動のバランスだ」
13.
「愚か者は、他人を笑う。知恵を持つ者は、それを笑う」
14.
「この世が必要としているのは、過去の阻害から心を浄化することだ。笑いと涙はこれを可能にする。涙は心に潜む苦しみを洗い流し、笑いは心の高揚を解き放つ。両者の美しさに、驚くことだろう」
15.
「幸せを手にいれる秘密を教えよう。何をしようと、過去に動かされるな。未来に惑わされるな。なぜなら過去を変えることはできないし、未来はまだやってきていないからだ。思い出に浸るのも、想像に浸るのも、存在しないものに心を預けてしまっていることと同じだ。目の前にあるものを楽しむ心がすっぽり抜けてしまっている。惨めな思いをするのも無理はない。人生を生きていないわけだから」