あー。このデニム、涼しい。
素材をアップグレードしたモノってたくさんあります。これまで以上に軽くて耐久性のある繊維の開発ニュースや、新繊維を使ったアウトドアギア、スポーツウェアに目を輝かせることもしばしば。既存のものを組み合わせることで、新しい価値を生みだしたなんて話も。
テクノロジーの進化は、最初は突飛な話題として目に入ってきますが、もっと身近なところに、いつの間にか浸透しているものでもあります。たとえばコレ。
和紙糸が織り込まれた
特別涼しくて軽いデニム
マニラ麻でできた和紙糸がヨコ糸に織り込まれている。すきまがたくさんある繊維のため、吸汗性、吸湿性、速乾性に長けているのが特徴。
写真に写っているのは「和紙デニム」。ザッと説明しちゃうと、涼しくて、軽くて、強い。
素材の特性上、乾きやすくて、蒸れにくく、実際の肌触りも爽やかで、履き心地が涼しげ。天然の消臭性や抗菌性もあり、汗をかく季節にもってこい。
デニムって、あつくなると避けがちになるアイテムだけど、できることならもっと履いていたいのもホンネ。そんなちょっとした悩みに、日本に昔からある和紙を使ったアプローチがされているというわけ。
手に持った瞬間の重さにも驚きます。めちゃくちゃ軽い!通常12.5オンス(約354グラム)あるデニムを、和紙糸を使って、同じ密度、同じつくりかたで織り込むと、重さが10.25オンス(約291グラム)になるそうで。この差は実際に手にとってみると想像以上。それだけでも体感気温を下げてくれそうなほど。
※メンズ、ウィメンズで、オンスは異なります。
水に強くて丈夫。ガシガシ洗えます。
紙だからと侮ることなかれ。洗濯機でしっかり洗えてタフに履けます。水に溶けちゃうんじゃ…なんて思いきや、いえいえ。そもそも水に溶ける紙って、トイレットペーパーくらいのものなんだとか。
1,000年以上前に作られた和紙製の書物がいまだに保管されていたり、和傘に使われていたり、じつは紙ってとても強い。その特性は生かしながら、フツーのデニムと変わらない見た目を実現しているんです。
色の落ち感もナチュラル。
もちろん経年変化が楽しめます。ダメージやシルエットのバリエーションもアリ。
ノンウォッシュは、薄手ながら表面にハリがあります。質感は少しパリッとした印象も。
ここで紹介した和紙デニムは、すべて全国47都道府県に店舗があるライトオンで販売中。価格は8,900円(税抜)から。
この機能で、この見た目で、この価格。デニムにも、いつの間にか「素材革命」が起きていたんです。日本全国で手に取れるので、触ってチェックしてみて!