女性の部下を叱るとき。男性管理職のコミュニケーション術

これは、「女性部下の扱いについて困っている……」そんな男性管理職のみなさんに向けた記事。

リーダーシップ研修の講師実績を持つ西村直哉さんと、人材育成コンサルタントとして活躍する清家三佳子さん共著『一瞬で心をつかむ女性部下マネジメント』(幻冬舎)では、「女性の部下ともっとコミュニケーションをとりたい」と考えている男性たちに向け、的確なアドバイスをしてくれています。

ここで紹介するのは、男女の認知機能の違いについて書かれた部分。この認知の違いを理解することが、どう行動するかの第一歩だとか。

褒める時は、
タイムリーかつ具体的に

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女性は自己肯定感が低いので、上司は積極的に褒めた方が良いでしょう。と言っても、どのように褒めたら良いのか分からないのが本音ですよね。

女性部下を褒めるのであれば、服装や容姿ではなく、その仕事ぶりを褒めてみてください。「いつも頑張っているね」といったあいまいで抽象的なことではありません。そんなところを褒めても自己肯定感が低く、疑り深い人には「別にそんなに頑張ってない」と悪く受け取られかねないのです。

もっとも良いのは、実際に相手の仕事ぶりに関心を持ってよく見て、本当に良いと思ったところをタイムリーかつ具体的に褒めることです。

例えば「先ほどもらった資料、よくまとまっているね。特にグラフがわかりやすかった。グラフを作ってくれとは言わなかったのによく気がついたね。どうもありがとう」といった具合です。

ここでのポイントは、何がどう良かったのか具体的に褒めることです。どんなに自己肯定感が低い人でも、自分が努力したことや工夫したことは自分で分かっているので、そこを的確についていけば、自信につながります。

また、結果だけではなく、過程を褒めるようにすることも重要です。どうしても結果だけに関心が向いてしまいがちですが、共感優位の女性は、結果よりも過程の苦労に共感してほしい傾向を持ちます。相手に対して「こうなってほしい」という方向性があるのならば、それに沿って褒めることが重要です。女性部下に得意な仕事ばかりを与えていたのでは成長が止まってしまいますよ!

女性が泣いても
うろたえず、様子をみる

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女性部下はしばしば感情的になって泣き出すので、「叱ることが苦手だ」という男性上司は少なくありません。

勘違いしてほしくないのですが、泣いてしまう女性自身も、涙を抑えられなかったことを恥じています。ビジネスの現場は男性社会で男性ルールが基準になっているため、涙が弱さの象徴であることは、女性も理解しているのです。理解していても抑えきれないことはありますし、その場では抑えられても、気持ちを切り替えるために、あとで泣くこともあります。

男性の場合は感情を押し殺すことが良いとされてきたことに対して、女性は喜怒哀楽を表現するほうが女らしくてかわいいとされてきたので、男性に比べて感情の吐露を許されてきました。そのため、頭では「泣いてはいけない」と分かっていても、つい涙が溢れてきてしまったり、笑顔が作れなかったりするのです。

男性は自分自身が泣くことが少ないので、女性の涙を見ると動揺するようですが、実際のところそれは単なる生理現象なので、おおげさに捉える必要はありません。時間が経てば収まりますから、慌てず焦らず相手が泣き止むのを待ってから話を続ければ良いだけのこと……。言わなければならないことがあるならば、最後まできっちり言うべきなのです。

実際、涙を流していたとしても、話の内容が伝わっていないわけではありません。感情が高ぶっているときには、「そろそろ落ち着いたかな」というタイミングで声をかけて話を続ければ、コミュニケーションがしっかり取れるでしょう。

女性を叱るときは冷静に
改善がみえたら即褒める

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涙よりも厄介なのが女性の怒りや落ち込みです。なぜならば、涙は一過性のものですが、女性部下が怒ったり落ちこんだりしたときは、その状態が長く続いて仕事の能率が落ちるからです。

男性上司が仕事のことで叱っただけだとしても、女性部下からすると、あたかも人格を否定されたかのように感じてしまいます。ですから、女性を叱責するときには、相手の感情を不必要に刺激しないようにしましょう。あくまでも仕事を円滑に進めるために注意しているのであって、相手の人格を攻撃しているのではないことを併せて説明する必要があります。

そのためには、抽象的であいまいな叱責ではなく、具体的に何が良くなかったのか、事実と理由を詳細に伝えて、相手の納得を得ることが大切です。そこでは、あくまでも冷静に叱る(注意を促して再発を防ぐ)ことを心がけましょう。

さらに、仕事に人格や共感を傾けがちな女性社員の場合は、ただ叱られただけでは嫌な気持ちがあとに残ってしまいます。どうやったら同じミスがなくなるのか女性社員自身に考えさせるようにしてください。ミスのリカバリーに主体的に取り組んでもらうことで、叱られてネガティブになった感情を前向きでポジティブなものに変えることができます。

最後に、叱責のもととなったミスが改善されたときにすかさず褒めて、叱られた記憶を打ち消してあげることが大切です。叱責したあとは、どうしてもお互いに後味が悪くなりがちですが、「終わりよければすべて良し」と言うように、最後に成長を褒めて叱られたことを過去の出来事にしてあげることが大切なのです。

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