意中の女性へのアタックにこれ以上のキッカケはない。

キレイな女性を前にして声をかけないのは失礼にあたる、とは、僕らがなんとなしに思い描くイタリア人男性へのイメージ。ちがう?女性を褒めるにしても、誘うにしても、DNAに染み付いているかのように、さりげなく、それでいて大胆に行動できてしまう。多分ユーモアの出し入れに長けているんだろうな。

それか、もしかしたら声をかけるずっと前から、用意周到にコミュニケーションの準備がされていたりして。あくまで例えば…のハナシですけど、まずは男女のこんな出会いからドーゾ。

そこまでする!?な、
仰天ファンクションアイテム

彼の名前はエリオ(仮名)。朝の街で目が行くのは、やっぱり女性ばかり。

そんなエリオの横を通り過ぎる、黒髪が美しい大人の雰囲気を漂わすクラウディア(仮名)。そよ風をまといながら、しなやかに歩く彼女に見とれるエリオ。すれ違いざま、ニコっ。

天使の放った矢は、見事に彼のハート♡を射抜いてみせました。クラウディアの残り香に放心状態のエリオ、時が止まったかのようなこの表情。

でも……、

(ゴンッ)

……ま、そうなりますよ。

で、その頃クラウディアはというと、向かった先のカフェが開店前の準備中。「オ〜ッ、ディーオミーオ....(もーう、まったく!)」朝のエスプレッソを逃してしまい、こちらもこの表情。

きびすを返した彼女を交差点の向こうから見ていたエリオは、ここぞとばかり彼女に急接近します。

さあ、そのテクを存分に見せてくれ、エリオ!

まずはポケットからスマホを取り出すと、「mokase」のロゴのアプリを起動。画面に映るコーヒーカップが徐々に満たされていきます。次いで取り出した即席のデミタスカップにスマホを傾けました。

次の瞬間、

あろうことか、エリオのスマホから褐色の液体が。

まさか……ですよね!?

マンッマ ミ〜ア!(ウソでしょ!)」クラウディアが求めていた淹れたてのエスプレッソが、はいこの通り。

さすがはイタリア伊達男、女性たちを飽きさせない工夫と、笑顔に変える七つ道具をスマホケースに仕込んでしまうとはね。

でもこれ、種も仕掛けもないんです。つまり、マジなやつ。

【ウソのような本当の商品】
スマホケース内蔵型
エスプレッソディスペンサー

あまりにもイノベーティブすぎて、正直どこまで本気なんだかも分からないんですけど(笑)。実際にリリースされているこのスマホケースを開発したのは、ナポリに拠点をおく「Smart K Company」。当然ながらコンセプトもディベロップメントも大マジです。

スマホケースとディスペンサーを融合させる必要が本当にあったのかどうか……はさておき、じゃあ、その構造はどんなことになっているかというと、これがトンデモもないことに。

その正体がこちら。

ケース側面のスリットに、挽いたコーヒー豆と水が入ったカートリッジ(1杯分)を挿入するだけ。ケース内部で温められた(60〜70℃だそう)コーヒーは、専用のパイプを通って、上部のカメラレンズ付近からカップへと注がれるという仕組みです。

 

それをもうちょい分かりやすくしたのが裏表を対比したこの写真。外から見れば、まったくもってフツーのケース、でも内部には小さなバリスタが潜んでいるわけですよ。

専用デミタスカップもまた秀逸。よくできてるな、と思わず関心してしまいます。場所を選ばず、ざっと出して、さっと注いでみせるため、伸縮式のカップで持ち運びもコンパクトさにこわだりアリのよう。

カートリッジを1回ずつ交換しなければいけない手間だったり、そもそもカフェに誘えばいい、なんてツッコミもきっと想定内なんだとは思いますが、カートリッジは「CLASSIC」、「TOASTED」、「ALABIC」から選べるみたいです、一応。

ちなみにですが…
開発者ふたりも伊達男

まあ、なんにしても誰も思いつかないようなこのアイデア、通りすがりの女性に向かって褒め言葉を投げかけるイタリア男よろしく、こう叫ばずにはいられません。

コンプリメンティ!(お見事!)

ちなみに、今見ているあなたのスマホからもエスプレッソを出すことができます。公式サイト経由で購入も可能だから。でこれが日本円にして3,000円ちょっと、と意外にも安いんだな。

物好きなみなさん、もしくはイタリア男のようなサービス精神や褒めの美学を極めたい人だけ、こちらからどうぞ。

Licensed material used with permission by Mokase
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。