覚えておくべき、恋人と長続きする「法則」がこれ。(心理学)
「もっとこうしてくれればいいのに」「どうしてわかってくれないんだろう」そんな恋人に対する不満は、誰もが一度は抱く自然な気持ちだと思う。
必ずしも悪いことだと言い切ることはできないけれど、「もっとこうしてよ」と直接伝えてしまうと、だいたい結果は悪い方向に進んでいってしまう。
言われた相手は、プレッシャーやストレスに感じてしまう。もしくは、「だったらあなたもこうしてよ」と要求し返す。多くはこのパターン。
この恋愛の不具合は、どうして起こってしまうのか。その理由を『家族心理学』という観点でみたときに、かなりわかりやすく解説されていた。
すべてのカップルが辿っている
「3つのステージ」
今から20年以上前に、特別な愛情関係における男女2人は、どのカップル(夫婦)も同様に、3つのステージを辿っている。ということを見つけ出したのが、専門家であるディムとグレン。『Couples』という本にそのすべてを残しているが、鍵となるところをかいつまんで説明しよう。
第1ステージ
【自分と違うからこそ、相手に惹かれる】
本に記されている言葉を使えば、「拡大・保証の時期」。
互いの違いに惹かれ合い、自分にはない一面が相手によって補われていることで、自分が拡大したような気持ちになる時期のこと。恋人の存在があるだけで、自信に結びつきやすい。
第2ステージ
【違うことが面倒で、嫌になる】
これは、「縮小・背信の時期」。
第2ステージを初めて経験するカップルは、恋人ができたという事実だけで、なんでも楽しく感じられる『ハイテンションモード』がここで終わる。
自分と違う視点を持っているからこそ、面白くて相性がいいと感じていたのに、むしろ考えが真逆だったり、自分の気持ちをすぐに理解してくれないことが、面倒になる。
このあたりで別れるカップルは、簡単に「やっぱり価値観が合わなかった」って言いがち。
第3ステージ
【違いを含めて、相手を受け入れる】
最後は文字どおり、「和解の時期」。
このステージに到達すると、違うことは『相手の個性』なのだと、冷静に受け止めるようになる。
例えば、いつも寝癖を直してこない恋人とか、何度言ってもドアを少し開けておく旦那さんとか。いちいち注意するのもやめて、「この人も子どもなんだなぁ。可愛いものだなぁ。」と、いい意味で諦めたりする。
きちんとドアを閉めない、というクセも含めて、その人なのだ。一方的に要求するのではなくて、気づいた自分が閉めればいいだけだと、考えを改めるようになる。
第2ステージにずっといると、
恋愛はただの地獄
“3ヶ月”という期間は、恋愛と強く結びついている。なんとなく付き合って、相性が悪いとだいたい3ヶ月で別れるだとか、魔の倦怠期が襲ってくるだとか。『第2ステージの時期』によくあること。
冒頭の、「もっとこうしてくれればいいのに」「どうしてわかってくれないんだろう」という不満はこの時期に積み重なり、嫌になって別れてしまう。
けれどこの法則の面白いところは、交際をしている間、男女はこのステージを“繰り返し続けている”ということ。一度は第3ステージに到達しても、2人はまた新たな第1ステージを迎える。
違いが好きだと言って、違いが面倒だと言って、違いも好きだと言う。
夫婦になっても、ずっとこれが続いていくのだと彼らは記した。どんな異性と付き合っても長続きしない人は、いつも『第2ステージ』で恋愛が終わっていて、一度も第3ステージを経験していない可能性が高い。相性が悪い、価値観の不一致と結論づけるのは簡単だけれど、乗り越える努力は、誰が恋人でも必要なことだ。
第2ステージが長いほど、恋愛は首を絞め合うただの地獄。無意識に1〜3を繰り返している円満カップルは山のようにいるだろうけれど、このように段階を理解しているだけでも、辛い時期を乗り越えるために何をするべきか、客観的に気付けたりする。
恋愛はフィーリングも大切だけれど、心理学や男女脳の差異について知識があるだけで、気持ちがずいぶん楽になったりするのだと思う。