仕事を辞めて「猫」以外すべてを捨てて、オーストラリアを完全制覇。

2015年5月に故郷であるタスマニア州のホバートから旅立ったRich East。残りの生涯を旅して過ごすために、仕事を辞めて家を売り、所有するすべてのモノを手放して旅費にすることを決意したのだった。

ただし、たった“ひとつ”だけ、どうしても手放せなかったのだと…。

愛しい「黒猫」と一緒に
オーストラリア完全制覇の旅

写真にうつるのは愛猫のWillow。「旅に必要なモノ以外のすべてを手放したけれど、愛する黒猫の彼女と離れることが、どうしてもできなかった。だから、一緒に連れて行くことにしたんだ」と、Richはいう。

バンに乗って、一人と一匹は50,000km以上も走り続けた。658日かけてオーストラリア一周を果たしたのは今年の2月のこと。

長い間、お互いの存在を感じながら、自然や人々に出会う日々は一体どんなものだったのか。これは、彼らにしかわからないことだけど、屋根のある家で主人とペットとして暮らしていた以前とは、まったく違う“世界の見え方”なんだろう。そう、私は思うんだ。

これからも続く、
“小さな足跡”をつける旅

658日間も旅を続けて、小さな黒猫は偉業を成し遂げました。今朝、私達は西オーストラリア州での7ヵ月の旅を経て、ついに南オーストラリア州に到達したのです。つまり、オーストラリアを完全制覇したということ。

 

私は、これまでの旅で出会った人々、InstagramFacebookで応援してくれた人々に感謝しています。でも、まだ終わりではありません。旅を終える気なんて一切ないんです。偉大な土地に“小さな足跡”が刻まれ続けることを期待してください。では、良い旅を!

 

Rich (Willowの運転手であり、彼女にエサとハグを与える者) より

これは、記念すべき日に、RichがFacebookで投稿した言葉の一部。

心から愛猫を尊敬している彼は、「彼女よりも最高の相棒はこの世に存在しない」とも、語っている。

長い旅の間、RichはパートナーであるWillowをあまりリードで繋ぎたくなかったそう。だから、GPSを搭載した首輪をつけて、決して見失わないようにしていたとのこと。

他にも、宿泊費を削減するために、バンを住居がわりにしたり、旅の思い出をカレンダーにして販売したり。気ままな暮らしを続けるために、さまざまな工夫をしている。

日に日に、“生きる知恵”をどんどん身につけているようなんだ。

たくましく生きる一人と一匹の姿を見ていると、なんだかチカラが湧いてくる。

黒猫と男の旅は、まだまだ続く。

Licensed material used with permission by VanCatMeow, (Instagram), (Facebook)
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。