40万人に調査したら、「仕事で努力する1番の理由」がわかった
『inc.』のJeff Hadenさんの記事によると、全米の40万名以上を対象に調査をした結果、「昇進が効果的に管理されている」と社員が思うとき、2倍以上の確率で、より熱心に仕事に励み、企業にも長くとどまる選択をすることがわかりました。
『評価基準』にフォーカスせよ!
それだけではありません。「昇進管理がきちんとされている」と思うとき、彼らは5倍以上の確率で、経営陣の言動に信頼を寄せるのです。
この結果として、何が起こると思いますか?
これらの企業では、社員の離職率が、同一業界内の他企業の半分となって、生産性や、革新性、成長率はライバル企業を上回ります。さらに、株式を公開している企業の場合は、株のリターンが市場平均値の約3倍にまで跳ね上がるのです。
直感的に考えても、これらは不思議なことではありません。
上司が知り合いを昇進させれば、社員は“生産性が重要でないこと”にすぐに気付くでしょう。仕事上の関係だけでなく、個人的なコネを築くことこそが大切なのだと考えるのです。
年功序列式の昇進を行えば、社員は単に長く働くことだけが大切なのだと、すぐに悟ります。
倫理観に問題のある人物を昇進させれば、社員は、方法や手段に関係なく、成果だけが重要なのだと考えてしまいます。
リーダーとしてかける言葉は確かに重要ですが、何よりも注目されているのは、どんな行動をしているか、です。
誰かを評価する立場であるならば、企業と社員の両方のために、自分のバリューを昇進のプロセスに反映させるまで、無駄な時間を費やさないでください。
一歩さがって、あなたが使用している基準に目を向けるべきなのです。
人に仕事を任せるということは、空席を埋めることではありません。相応しい人物に、仕事を与えるのがマネジメントする立場の責任です。
HubSpot の共同創設者のDharmesh Shahが述べるように、「成されるべき物事を実行する人物」が必要とされているのだから。
チームワークが最も重要なら、最高のチームプレーヤーを昇進させてください。生産性が最も重要なら、一番生産的な社員を昇進させましょう。
正しい物事を成し遂げることが最も重要なら、正しい物事を成し遂げる人々を昇進させるのです。
さもなければ、すべて机上の空論。口先だけの約束だと思われた瞬間に、信頼は失います。それが企業内に知れ渡ると、全員に悪影響を与えるでしょう。