ローマから「馬車」を消す市議会の方針

ローマ市議会は、市内を走る「観光用馬車」を段階的に廃止する見通しだ。長年、続いていた「動物虐待か否か」の議論に終止符を打つ。

この馬車は「ボッティセル」と呼ばれ、観光客に人気のアクティビティのひとつ。アニマルウェルフェアに反することを主な理由として、市議会は廃止に舵を切る。まずは、馬車を操縦できる免許の新規発行を停止。いずれは、指定の公園や施設の敷地以外での走行を禁じる方針だ。

既存の御者には、希望すればタクシードライバーへの転職機会も与えるとしている。

これまで、市民から「馬車が道路をふさいでいる」などの意見も多かったという。イタリアでは近年、増加する観光客への規制が厳しくなってきていて、こういった市民の声も影響した条例なのだろう。

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