市議会で可決!NYCから「フォアグラ」も「馬車」も消える
世界のトップシェフたちの料理が味わえるニューヨークから、フォアグラが消えてしまう。
先月30日、米ニューヨーク市議会で可決された条例は、市内のレストランや食料品店でのフォアグラの提供を禁止するというもの。違反者は500ドルから2000ドルの罰金が科せられる予定。
フランス語で「肥えた肝臓」を意味するフォアグラについて、米国内ではガチョウやアヒルを無理矢理に餌を与えて太らせる手法などに反発もあり、長年論争の対象となっている。ある世論調査では、NYCの有権者の81%が禁止に同意しているとされ、民意が反映された結果といえるだろう。
また、当条例の可決と同タイミングで、NYC観光の名物でもある「馬車」の利用を摂氏32度を超えた夏季は禁止にするというものや、ハトを含む野鳥の密輸の罰則厳格化を含んだ法案なども採択された。
ファグラの販売業者や御者(馬車を操る人)などは職を失い、観光としても魅力が減ることになるが、NYCとして市民たちの支持を得るためにも否決ができない流れなのだろう。
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