海外でも話題の「ケトンダイエット」。でも、長く続けるのは厳禁です
じわじわと話題になっている「ケトンダイエット」って知ってる?
カロリー制限なし、肉や魚を食べながら短期間で体重を落とせる夢のような減量法だが、何事にも「ただし」がつきもの。
「ケトンダイエット」とは、カロリーのほとんどを脂質とタンパク質から摂取して、炭水化物を避ける食事療法。上質な脂質を摂取することで、体内に「ケトン体」を増量するのだが、ケトン体が増えるプロセスでは、糖質の代わりに体内で蓄えられた脂肪が燃焼されるため、減量できるというわけ。
この減量法のキモは、炭水化物をできる限り摂取しないということ。糖質が不足すると身体は「飢餓状態」であると思い込み(実際は違うが)、脂肪をがんがん燃やし始めるのだ。その状態は「ハイパー脂肪燃焼モード」なんて呼ばれたりもする。
しかし、イェール大学が行なったマウス実験によると、このモードに突入したとき、脂肪は燃焼されると同時に蓄積されていることがわかった。1週間以上、高脂質・低糖質の食事を続けたマウスは、燃焼するよりも多くの脂質を蓄え始めたそう。言うまでもなく、必要以上に体内の脂質が増えれば、肥満や糖尿病のリスクは高くなる。
限られた期間で行えば効果的な「ケトンダイエット」。ただし、長期での減量はおすすめできない、と言えそうだ。
置き換え、食べ順、半身浴、レコーディング……盛衰を繰り返すダイエットのトレンド。結局、バランスのよい食事と適度な運動がいちばんなんじゃないの?ただし、行うは難し。
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