毎日アボカドを「ばくばく」食べたいなら、ご注目ください。

今年の5月ごろ、ネットで話題になっていた“アボカド騒動”を知っているだろうか。いったい何のことやら、という人のために簡単に説明すると、ことの発端はオーストラリアの不動産『The Millionaire』のティム・ガーナー氏による、ミレニアル世代が家を購入しないことに対しての発言。

「彼らは、アボカドトーストを食べるのを止めるべきだ。そして、家が買えるようにお金を貯めるべきだ。

私が最初の家を買おうとしていた頃は、アボカドを潰してトーストに塗っただけものに19ドル(2,200円)も払ったり、一杯4ドル(約470円)のコーヒーを一日4杯も買ったりしなかった」。

「アボカドトースト」とはその名の通り、トーストの上にアボカドとチーズや野菜、卵などをのせたもの。

海外モデルのInstagramに登場していたり、カフェやレストランでの“おしゃれで贅沢な朝食”の代名詞として人気を集めた「アボカドトースト」は、未だ冷めやらぬトレンドフードの地位を手に入れた。日本では、モデルのローラも朝ごはんに愛食していると投稿があり、多くの女性から「いいね!」を集めた。まるでいつぞやのエッグベネディクト。

で、こんな発言をティム氏がしてしまったものだから、「我慢すれば家を買えるって言うの?」「19ドルもしないわよ、食べたこともないくせに」など、アボカドラバーからは非難の声が。他の不動産は<うちで住宅ローンを組んだら、あなたの1ヶ月間分のアボカドトーストを保証します>という、嘘のようなキャンペーンまで実際に始めてしまったのだ。それもまた面白いと、多数のメディアに取り上げられるなど…主に5、6月に盛り上がりを見せていた騒動だ。

さて、随分と前置きが長くなってしまったけれど、いったい何を言いたかったかというと、世界規模で多少お騒がせしてしまうほど、野菜(果実)界の「超人気トップアイドル」ってこと。おわかりいただけただろうか。

トップの座を狙う
新種の登場に、ざわざわ。

このトップアイドルが、10種以上のビタミン・ミネラルを含んでいて、群を抜いて栄養価が高いのは誰もが知っていること。ダイエット食のメンバーに入ることもあるし、クリーミーな口当たりから「森のバター」という別名を持っている。

けれど、ダイエッターにはひとつ懸念点があることを忘れてはいけない。

カロリーは1個でご飯1膳半ほどあり、約20%が脂肪分という事実がそれ。組み合わせや量には気をつけないと、ダイエットのつもりが逆に……なんてことにもなりかねない。中性脂肪やコレステロールを増加させてしまうような油ではなく、不飽和脂肪酸ではあるけれど。

そこでスペインの企業『Eurobanan』が開発したのが、世界初の<低脂肪アボカド>なのだ。

脂肪を30%もカット!
「世界初」のアボカド

従来のものより、30%も脂肪をカットしたというのがこのアボカド。特殊な土と、室温をコントロールすることで育てることに成功したらしい。『Eurobanan』によると、脂肪がカットされているものの、その他の栄養素については変わりがないのだとか。

この画像で見ると、ちょっと白いな……と怪しさを感じてしまったけれど、レシピを見たらこんな感じ。

ふつうに美味しそうかも…?

開発チームは、この新種が更なるブームを巻き起こすことを期待しているみたいだ。健康上に悪いものが何も含まれていないのであれば、確かに女性から愛されるだろう。

安全が確認されないうちは、正直食べるのは怖いけれど。10月末からスペインで販売開始で、世の反応が気になるところ。

Licensed material used with permission by Grupo ARC Eurobanan
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。