叫び声を検知「人命救助ドローン」がドイツで開発中
娯楽用や撮影用だけでなく、人命救助用としても研究が進められているドローン業界。
この度ドイツの研究機関「Fraunhofer FKIE」は、人間の叫び声を察知して、人命救助に向かうドローンを発表したようだ。
© Fraunhofer_FKIE/Twitter
じつは、このようなドローンのアイデア自体は数年前から存在していたものの、マイクの重量により実用化が難しかった背景がある。
このドローンは、コンデンサーマイクの代わりに、より軽量であるMEMSマイクと呼ばれるものを使用することで、システムを小型・軽量化することに成功したようだ。
現在、研究者らは、マイクが拾う環境ノイズ音をいかに除去し、人命救助に関わる音を拾えるか、更なる開発を進めている。
人命救助に関わる音には、タッピングや拍手、叫び声、被害者が発する可能性のある衝動的な音など、多岐にわたるオーディオデータベースを構築しているようだ。
人命救助が必要な災害現場において、広大な範囲を安全にカバーすることが可能なドローン。この技術が実用化されれば、より多くの命を救うことができるようになるだろう。
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