絶望へと向かう、人類の食事。

ケイト・ウィンスレットがナレーションと制作総指揮を務めた、2021年最注目のドキュメンタリー映画『Eating Our Way To Extinction』が、9月16日ロンドンの劇場で限定上映され、大きな話題を集めている。

食品産業が環境破壊に及ぼす影響をテーマに描いた同ドキュメンタリーは、大量生産、フードロス、動物を食すことのリスク、それらを環境・健康・経済にいかに逼迫し、倫理を損ねているかを鋭く描き出していく。

© EATING OUR WAY TO EXTINCTION / YouTube

破壊寸前のエコシステムの背景に、我々の食生活がある。飽食が食料システムに大きな歪みをもたらし、いま地球環境に大きな負荷をかけているのは事実。そうした持続可能でない食料システムを見直す動きは、世界各地で始まってはいる。

けれど……「残された時間は、限りなく少ない」と、映画は説く。

ハリウッドをはじめ、多くの著名人が支持を表明した『Eating Our Way To Extinction』。遅かれ早かれNETFLIXをはじめとするデジタルプラットフォームにも登場するに違いない。

ところで、日本の食品ロスは年間約612万トン。これは、国連などが世界各地で実施している食糧支援のおよそ1.5倍にあたる数字だ。

あらためて一人ひとりが「生きるために食べるとは?」を考え直すきっかけになるのではないだろうか。

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TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。