多様性のある映画は興行収入が高い【研究結果】
映画における文化的描写が事実に基づいており、偏見がなければないほど、興行収入は高い──。
カリフォルニア大学ロサンゼルス校とクリエイティヴ・アーティスツ・エージェンシーの共同研究によって、そんな事実が明らかになった。
この研究、2010年〜2019年における各年の興行収入ランキングTOP100にランクインする、合計1000本の映画が対象となっている。
そこから偏見にさらされた過去のある人やコミュニティ、文化などに関連のある映画を101本ピックアップ。それを多様性という観点から5段階で評価した。
その結果、多様性が反映されていればいるほど(5段階評価の点数が高ければ高いほど)、興行収入と並行し評価も高いことが判明。
多様な価値観を映画の内容に盛り込むことで、あらゆる消費者にとって有益になるため、結果として興行収入も評価も高まるのではないか。と、研究者らは推察している。
以前より、多様性や包括性の重要度は倫理的観点からも話題にのぼることが多いが、今研究により、それが経済的効果も見込める可能性が上がったという見方もできる。
エンターテインメントだけにとどまらない、映画そのものの在りかた。これからの映画業界の動向にも注目していきたい。
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