家のまわりの「木の数」があなたの収入に影響しているワケ(研究結果)
自然に囲まれ、空気もキレイなところに住むことが健康にいい、というのはスッと理解できるはず。でもそれが「収入にも影響する」と言われたら、ちょっと驚きませんか?
カナダ・トロントの研究チームが指揮し、ネイチャー誌に掲載された研究によると、家の周りに木が多い人(10本以上。つまり緑に囲まれた環境にいる人)は、平均して7歳ほど自分のことを若いと感じていて、さらに年収においては最大で10,000ドル(約100万円)ほど多かったといいます。
収入が1%増えると1.76%緑化が進む?
アメリカ農務省によれば、国民ひとりあたりの収入が1%増えると、緑地の需要が1.76%アップし、逆に収入が1%減少すると1.26%ダウンするとか。
たとえば、お金持ちが広大な土地を購入して、そこで木々を育てることは想像できますが、一方で公有地の場合も、多くの税制基盤を持つ街ほどたくさんの植樹と管理が行える、ということに紐付いてきます。
緑はこうして「収入」につながっている
「Lifehack」によれば、周囲に木が多いことで、冷暖房費が抑えられる、自宅に庭があると資産価値が最大15%高くなる、景観の良さが消費意欲を最大で12%高める、といった要因が挙げられる、とのこと。
さらにこんな見解も。木に覆われたスペースを持つオフィスは人気が高く、お昼や休憩時に木陰でランチをしたり散歩をする社員は、ストレスも減り、より生産的になります。一方で、デスクから緑が見えない社員が不調を訴えるケースは23%も高くなるそうです。
果たして、緑が多いから収入が増えるのか、収入が多いから緑が増えるのか。普段、何気なく接している「木」の存在は、私たちが思っている以上に生活の質を高めることに影響しているようです。