収入UPだけが目的じゃない。「Z世代×副業」の実態

政府が推進を打ち出したことで、今後、副業はさらなる拡大が見込まれる。

そんななかZ世代のインサイトにアプローチする「MERY Z世代研究所」では、300名のZ世代を対象に「副業についてのアンケート」を実施。その結果がなかなかに興味深い。

©株式会社MERY

まずは「現在、副業をしていますか?または興味がありますか?」という質問。

これについて「副業をしている」と答えたのは全体の14%。「今はしていないが興味はある」は24.33%。「していないし興味もない」が46.47%で、「会社で禁止されている」は15%であった。

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続いて「副業をする目的は何ですか?」。

「収入のみ」が33.23%、「収入以外」が42.32%、「収入+その他の目的」が24.45%。

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「収入以外の副業の目的」をまとめたランキングでは、1位が「できることを増やしたい・スキルを磨きたい」、2位が「時間にゆとりができたから」、3位が「本業に活かしたい」という順位であった。

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では、具体的にどんな副業をしているのか?

聞いたところ、「週末のバイト(23歳女性)」「アフィリエイトトレード(25歳女性)」「中小企業に対する経営コンサル(23歳男性)」など、内容はじつにさまざま。

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最後に「副業を通して、ポジティブに感じていることがあれば教えてください」と聞いたところ、収入UPや気分転換にくわえ、「いろいろなことに挑戦できる(26歳女性)」「自分を好きになれる(24歳女性)」といった楽しく取り組んでいる様子がうかがえるものも。

最後にMERY Z世代研究所所長の平山彩子氏のコメントを紹介しよう(一部抜粋)。

「インタビューなどでZ世代の方々と会話をすると、調査から見えてきた結果と同様、メインの仕事は「できること」で「安定的」を求めながらも、それだけではない可能性を含めて、自分のスキルが高まったり、単純に楽しい・好きと思える仕事をサブで持っている、もしくはそれに向けて何かしらの勉強をしている方に多く出会います。

働き方の多様化も進む中で、さらにこの傾向は広まっていくと考えられ、まだ少数派ではあるパラレルキャリアという選択は近い将来、一般的になっていくのではないでしょうか」

なにはともあれ、副業する人もしない人も、より多くの人が満足のいく働き方を実現できるような寛容な社会になるといいですね。

『MERY Z世代研究所 働き方に関する調査』

<インターネット調査①>
【調査期間】2023年10月25日
【調査対象】全国の1996年4月2日~2008年4月1日生まれの男女
【集計サンプル数】300人

<インターネット調査②>
【調査期間】2023年11月20日〜2023年12月10日
【調査対象】全国の1996年4月2日~2008年4月1日生まれの男女
【集計サンプル数】319人

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