通えないから“鍛えながら働く”スタイル?ジムを活用できているのは3割のみ、調査が示す20代30代男性の運動不足と健康不安の実態

働き盛りの20代から30代の男性会社員の多くが、理想的な運動習慣を築けずにいるようだ。

株式会社G-FIVEが実施した調査によると、彼らの多くが運動不足や将来の健康に不安を感じつつも、時間の制約や疲労からジムなどを有効に活用できていない実態が浮かび上がった。

ジムに通えているのは3割、理想と現実の運動習慣に大きな乖離

ジムの利用を検討している、または現在通っている20~30代の男性会社員1,000人を対象としたこの調査では、まず働き方について尋ねたところ、約半数(49.3%)が「デスクワーク中心」と回答した。

運動時間については、理想と現実に大きなギャップが見られた。「ほぼ運動していない」という回答は、現実では18.3%だったのに対し、理想では2.8%にとどまる。多くの人が現状よりも運動時間を確保したいと考えていることがうかがえる。

その解決策として期待されるジムだが、活用状況は芳しくないようだ。現在ジムに通っている人のうち、「目標通りに活用できている」と答えたのは29.6%のみ。7割は何らかの物足りなさや課題を感じているという。具体的な不満点としては「混んでいて利用しづらい」(40.7%)が最も多く、次いで「効果を実感できない」(33.0%)、「仕事との両立が難しい」(32.8%)が続いた。

また、ジムの利用を検討しつつも通えていない理由としては、「仕事が忙しく、時間が確保できない」(50.5%)、「費用が高く、継続しづらい」(44.3%)、「疲れてジムに行く気力が出ない」(40.5%)が上位を占めた。

© 株式会社G-FIVE
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約9割が将来の健康に不安、体力の低下や体型変化を懸念

こうした運動不足の状況を背景に、将来の健康に対する不安も大きいようだ。

「今の働き方で、将来的に健康面で不安を感じることはあるか」という問いに対し、「とても感じる」(27.7%)と「やや感じる」(57.9%)を合わせて約9割が不安を抱いていると回答した。

具体的な不安の内容としては、「体力の低下」(59.2%)が最も多く、続いて「体型の変化(太った・たるんだなど)」(46.7%)、「慢性的な運動不足」(46.1%)が挙げられている。

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求められるのは自己管理より環境か、9割が自然と健康になれる仕組みに魅力

健康を維持・改善するために日常生活で取り入れたいことについては、「運動習慣」(57.0%)がトップ。多くの人が運動の必要性を認識していることがわかる。

その一方で、個人の努力だけでは限界があると感じているのかもしれない。「働きながら、運動量や健康的な生活習慣が自然と手に入るような環境」について尋ねると、「とても魅力的に感じる」(40.5%)と「やや魅力的に感じる」(52.3%)を合わせて約9割が肯定的な回答を示した。

忙しい日々の中で自己管理だけで運動を続けることの難しさと、それを支える環境への強い期待がうかがえる結果となった。

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