20代と30代の終活意識は将来へのポジティブな準備へ、結婚願望の背景に老後の不安があるようだ
燦ホールディングス株式会社は20代から30代の未婚男女を対象に、若者の終活観に関する調査を実施した。
この調査により、若年層が抱く終活へのイメージや、結婚観と老後の不安との関連性が浮き彫りになった。
終活は将来に向けた必要な準備との認識が多数

同社の発表によると、20代および30代の若者が抱く終活のイメージとして、「将来のために必要な準備」や「前向きに人生を整理すること」といった回答が上位を占めたらしい。
かつては死に備えるものという印象が強かったかもしれないが、SNSやメディアを通じて終活が身近な話題となり、意識の変化が起きているようだ。
一方で、「特にイメージはない」や「自分にはまだ関係ないこと」という回答も一定数見られ、関心の有無には個人差があるという。

Q1.あなたにとって「終活」とはどのようなイメージですか? n=300※複数回答可

結婚願望の背景にある経済面と孤独への不安
調査では結婚願望と老後への不安についても触れられている。結婚したいと回答した人のうち約8割が、結婚しなかった場合の老後に不安を感じているとのこと。
結婚を望む理由としては「好きな人とずっと一緒にいたい」という回答が最多だったものの、「精神的に支え合える人がほしい」や「経済的に支え合える人がほしい」という声も多く挙がったそうだ。
この結果から、将来的な孤独や経済的な懸念を解消する手段として結婚を捉えている側面があるかもしれない。

Q2.あなたは「結婚したい」と思いますか? n=300

Q3.Q2で「結婚したい」と回答した方に伺います。
結婚したい理由を教えてください。 n=112※複数回答可

Q4.Q2で「結婚したい」と回答した方に伺います。
結婚しない場合、老後に不安を感じますか? n=112


Q5.老後の不安として最も大きいものは何ですか? n=300【全体】

【結婚願望ごとの比較】

6割以上が開始している老後に向けた具体的な備え
老後の資金面に関しては、全体の6割以上が不安を感じているという結果が出ている。これに伴い、20代と30代の過半数がすでに何らかの準備を始めているようだ。
特に結婚願望がある層では約8割が対策を講じており、その内容は「貯金」や「投資」、「保険」などが中心となっているとのこと。将来を見据え、能動的に備えようとする姿勢がうかがえる。

Q7.老後資金について、どの程度心配に思いますか? n=300

Q8.老後に向けてどんな準備をしていますか? n=300※複数回答可


ライフプランニングとしての新たな終活の形
今回の調査結果は、若者にとっての終活が人生を終えるためだけの準備ではなく、より良い未来を歩むためのライフプランニングの一環として認識されつつあることを示唆しているようだ。
孤独や経済的な不安に対し、結婚や資産形成を通じて前向きに対処しようとする現代の若者像が見えてくる。
■「若者の終活に関する意識調査」概要
調査期間:2025年9月26日
調査方法:インターネットによるアンケート調査
調査対象者:未婚の20代・30代の男女
回答者数:300名(20代男性75名・30代男性75名 /20代女性75名・30代女性75名)
調査主管:燦ホールディングス株式会社
※グラフ中の回答割合は小数点第2位を四捨五入しているため、合計が100%にならないことがあります
燦ホールディングス「若者の終活に対する意識調査」より引用






