業務効率化したはずなのに、工数が減ってない!?真の「働き方改革」をする秘訣とは

「業務効率化」「働き方改革」の切り札として、SaaS導入を検討する企業も多いだろう。しかし、その一方で「導入したけど、期待したほど効果が出ていない……」という声も耳にする。

「株式会社うるるBPO」の調査によると、業務効率化や生産性向上を「非常に実感している」と回答した企業は、全体のわずか38.3%にとどまっているという。

SaaS導入後の落とし穴
なぜ、期待と現実がずれるのか?

調査結果が示すように、多くの企業がSaaS導入後に直面するのが、期待していた効果を実感できないという現実。その原因として、うるるBPOは「業務にかかる工数が減っていない」(52.1%)、「機能が複雑で使いこなせていない」(47.9%)といった運用面での課題を指摘する。

©株式会社うるる

高機能なSaaSを導入したとしても、自社の業務フローに合っていなければ、宝の持ち腐れになってしまうことは言わずもがなだ。

SaaS導入を成功に導くには?
「伴走者」の存在が鍵

では、どのようにすればSaaS導入を成功に導き、その真価を発揮できるのだろうか?重要なのは、SaaS事業者を単なる「ツール提供者」としてではなく、導入から運用までをサポートしてくれる「伴走者」として捉えること。

同社調査では、SaaS事業者に求めるサポートとして「自社への適切な業務設計アドバイス」(49.0%)がもっとも多く挙げられている。自社の課題やニーズを深く理解し、最適なシステム構築や運用方法をアドバイスしてくれる、頼れるパートナーシップが必要とされているのではないだろうか。

企業の未来を拓く
「デジタル人材」育成

従来の業務プロセスや考え方に固執せず、新しいツールやテクノロジーを積極的に活用する姿勢が求められる。企業は、研修やセミナーなどを実施し、従業員のスキルアップを支援する必要もある。

SaaSは、適切に活用すれば、企業の成長を力強く後押しする強力な武器となる。導入企業とSaaS事業者が二人三脚で、真のDX推進、そして企業の未来を共に創造していくことが重要だ。

SaaS導入後の「期待と現実」のギャップ。業務効率化という幻想だけで終わらせないためには、従業員一人ひとりの「デジタルリテラシー」向上も欠かせませんよね。

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