人生のどん底から這い上がったフォトグラファーにみる「成功の秘訣」

結婚式は、愛し合うカップルたちにとって特別な時間。Carsten Schertzerさんは、その幸せを撮り続けるウェディングフォトグラファーです。

彼は高校生のときに路上生活を経験。両親が薬物中毒になってしまったことで収入が途絶え、高校を中退し、ホームレスとなったのは16歳のころ。

それでもCarstenさんは、11歳の時に初めて手にしたカメラの感動が忘れられず、フォトグラファーを目指して生計を立てていくことを決意しました。

どうして身寄りをなくした高校生ホームレスが、どん底から見事に転身することができたのか。

彼が夢を叶えるまでの思考プロセスに理由がありました。

成功の秘訣は「ピラミッド」

何か目標を成し遂げる時、Carstenさんはいつも「成功のピラミッド(pyramids of success)」を意識しているそう。

まず、自分の夢に向けてやるべきことを細かく書き出し、難易度別に分ける。そして、ピラミッド下部には達成しやすい目標を、上に行くにつれて達成が難しい目標を、てっぺんには最終ゴールとしての夢を置く。

そして成し遂げるために必要なことを決め、徐々に下からこなしていく。

このプロセスのおかげで、フォトグラファーへの道が開けたと彼は言います。

路上生活からのフォトグラファーという大きな夢を達成するため、Carstenさんはマーケティングを勉強し、資金を毎日少しずつ貯めて機材を集めました。自分の存在を知ってもらうためにWEBサイトの立ち上げも。

のちに彼の撮影技術は高く評価され、路上生活を始めた16歳から8年後の現在、世界中を飛び回るウェディングフォトグラファーとして活躍しています。

「成功のピラミッド」に沿ったプロセスは、一見簡単で単純だけれど、実際に実行できている人は自分も含め、少ないような気がします。

最終ゴールに目が行き過ぎて、そこに行き着くまでの小さなステップをないがしろにしてしまう。それはどんなに見た目のいい家ができても、土台がしっかりできていないとすぐダメになってしまうのと同じこと。

彼の写真では、新郎新婦が美しく写るだけではなく、どん底から抜け出し目標を成し遂げたCarstenさんの生命力さえ感じられます。

Licensed material used with permission by Carsten Schertzer
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。