「アフリカに夢を、森をふたたび。」音楽ドキュメンタリー『グレート・グリーン・ウォール』、4月22日公開

アフリカ・サハラ砂漠の南縁部に広がる、サヘル地域。そこは、地球上で最も脆弱な場所の1つ——。

気候変動が原因で砂漠化や土地の劣化、食糧不足による紛争の過激化などが進み、人々は移民を余儀なくされている。

そんなサヘル地域を舞台にした映画が、『グレート・グリーン・ウォール』。マリ出身で歌手や女優、環境活動家として活躍するインナ・モジャが、旅をしながら音楽で人々をつないでいくドキュメンタリーだ。

彼女が目指すのは、「グレート・グリーン・ウォール」という壮大な"アフリカン・ドリーム"の実現。これは、西のセネガルから東のジブチまで、全長8000kmにも及ぶ植林プロジェクトだ。

彼女は、アフリカ横断の旅路の途中でさまざまなミュージシャンたちと出会う。

セネガルのヒップホップ創始者ディディエ・アワディや、マリのブルースバンドのソンゴイ・ブルース、ナイジェリアのポップスターとして知られるワジェなどと出会い、楽曲を制作して各地でライブを繰り広げていく。

また、彼女は紛争孤児の少女や過激派組織の一員として育てられた少年、元移民の人たちなどと出会い、その過酷さに衝撃を受ける。

それでも、彼女は歌に乗せてメッセージを発信し続ける。「夢を信じて」、と——。

インナ・モジャの楽曲「アフリカよ」の歌詞に、こんな一節がある。

「夢は叶えることができる。"アフリカの時代"が来ると私は言うけど笑わないで」

ぜひ劇場で、彼女の旅を見届けてみてください。

『グレート・グリーン・ウォール』
【上映】4月22日（土）より「シアター・イメージフォーラム」ほか全国順次ロードショー
【監督】ジャレッド・P・スコット
【出演】インナ・モジャ、ディディエ・アワディ、ソンゴイ・ブルース、ワジェ他
【配給・宣伝】ユナイテッドピープル
【公式HP】https://unitedpeople.jp/africa/