ファレル・ウィリアムス制作指揮。映画『DOPE/ドープ!!』が7月30日に公開。その音楽に注目!
舞台は“どん底”と言われるロサンゼルス郊外の街イングルウッド。ヒップホップの全盛期とされる「90年代」が好きすぎる現代のオタク少年マルコムは、ある時イケてる女の子とのデートでドラッグディーラーの誕生日パーティーへ行くことになるが、案の定とんでもない事件に巻き込まれてしまうーー。
7月30日より日本で公開される作品『DOPE/ドープ!!』は、ファレル・ウィリアムスが制作指揮に携わった映画。90年代といえば、1973年生まれの彼が10代後半〜20代を過ごした青春のど真ん中。ってなワケで、ここではその音楽に注目してみましょう。まずはトレーラーで雰囲気をチラ見してみて!
“ドープ”なBGMで、
非モテ男子が大奮闘!
BGMには、まさにこれぞ90年代ヒップホップ!とも言えるクラシックなものから新進気鋭のアーティストまで勢揃い。
以下、作中に使用されている楽曲の中から、当時の音楽シーンを語るには避けられないレジェンド達を紹介します。これを聞いてから劇場に足を運べば、映画が何倍も楽しくなるはず。
01.
A TRIBE CALLED QUEST
『BUGGIN' OUT』
90年代ヒップホップを代表する存在として外せないのが彼ら。88年に結成され、それまでにあった暴力的なギャングスタのイメージを払拭し、文系ヒップホップという概念を誕生させた立役者です。
映画の主人公、マルコムやその友だちとイメージが重なる?
02.
BLACK SHEEP
『THE CHOICE IS YOURS』
A TRIBE CALLED QUESTと同じく「ネイティブ・タン」というクルーに在籍していたお茶目なひねくれもの2人組。
#2分24秒からの「エンジンエンジンナンバーナイン♪」は、ヒップホップ好きならずとも知っているかも。
03.
Nas
『THE WORLD IS YOURS』
94年のアルバム『Illmatic』は、デビュー作にして大物プロデューサーがこぞって参加した異例の一枚。歴史的名盤と言われており、ドキュメンタリー映画にもなったほど。必聴です!
04.
NAUGHTY BY NATURE
『HIP HOP HOORAY』
「ヘーイ!ホー!」の掛け声が有名なヒット作。これも時代を象徴する楽曲と言って間違いなし。
05.
Luke
『I Wanna Rock』
BPMの速さと低音が特徴のマイアミベースで帝王と呼ばれているのが彼。
パーティグルーヴで、ウーハーなどでブーストしないと認識できない低音を盛り込んでいたりする、とてつもない音楽なのです。
06.
Eric B. & Rakim
『Juice (Know The Ledge)』
「最も影響力を持っていたラッパー」とも言われているアーティスト。Nasも多大なる影響を受けたとか。クールでシブい!
楽曲は、2Pacが出演した青春ヒップホップバイオレンス映画『Juice』の主題歌。
07.
PUBLIC ENEMY
『REBEL WITHOUT A PAUSE』
斬新なアプローチなども含め、ヒップホップに限らず多方面から評価されているアーティスト。社会・政治への取り組みも積極的で、現役バリバリ。
パーティーライクでノリノリなサウンドですが、この“高音”がまさかスクラッチだとは。
08.
AMG
『BITCH BETTA HAVE MY MONEY』
91年にデビューしたラッパー。翌年にリリースしてヒットしたのがこの曲!
09.
Onyx
『SLAM』
ハードコア・ヒップホップで知られるOnyx。なんと言ってもこの荒削りなダミ声テンションと、その表情から伝わってくる熱意が半端じゃありません。ロック好きにもファンが多数!
一部ではありますが、映画を見る前におさらいしてからいくと、“ナルホドここでコレを使ったか”なんて楽しみかたができるかも。詳しくはコチラから。
【映画概要】
■『DOPE/ドープ!!』
原題: DOPE■公開スケジュール
7月30日(土)より、渋谷HUMAXシネマなど、全国順次公開■監督/脚本
リック・ファムイーワ■製作総指揮
ファレル・ウィリアムス、マイケル・Y・チョウ、リック・ファムイーワ、デヴィッド・ロンナー■プロデューサー
フォレスト・ウィテカー、ニーナ・ヤン・ボンジョヴィ、PGA■共同製作総指揮
ショーン・コムズ■CAST
シャメイク・ムーア、トニー・レヴォロリ、カーシー・クレモンズ、ゾーイ・クラヴィッツ、フォレスト・ウィテカー(ナレーション)■提供
パルコ■配給
ビーズインターナショナル2015年/アメリカ/103分(c) 2015 That's Dope, LLC. All Rights Reserved.