屋外映画祭に行こう。

映画館に行く。ストリーミングで見る。DVDを借りる。そんな選択肢の中に屋外映画祭があります。珍しくは感じないかもしれませんが、参加する機会が多いわけでもないですよね。場所や音の問題もあるし、屋外に大きなスクリーンを設置して、作品を楽しむ機会って、なかなかありません。

1960年頃にアメリカでピークを迎えたドライブインシアターブーム然り、解放感が感じられる快適なスペースで映画を楽しむというニーズに加えて、今はどんな環境が作品に合うかまで求められているもの。オースティンでは、水の上にプカプカ浮かびながら『ジョーズ』を見る、なんていうイベントが開催されているほどです。

つまり、「映画を見る」っていうことをもっとトクベツにするためには、映画館で感じられる迫力と、自宅でくつろいでいるような心地よさを兼ね揃えた上で、日常から解放されるようなスペシャルな演出が欲しいところ。海岸や森の中で開催される映画祭が話題になるのも、ビーチや星空という屋外ならではの魅力が加わるからですよね。

ってなわけで、都市部で屋上映画祭なるものが増えてきています。ルミネ新宿では4月末から期間限定で「ROOFTOP CINEMA」が開催されました。ビルの屋上で星空の下、映画を見るんです。そのほか、ワイヤレスヘッドホンをつけて鑑賞する“静かな屋上映画祭”もあるそう。たしかに、騒音問題がクリアできれば、もっといろいろなところで上映できます。

静かな、静かな、映画祭。

東京都台東区池之端。千代田線根津駅から徒歩わずか3分。閑静な住宅街にある「HOTEL GRAPHY」で、7月18日にサイレント映画祭が開催。鑑賞できるのは、1925年公開のアメリカ映画、バスター・キートン監督の『キートンのセブン・チャンス』。

東京スカイツリーが望める屋上は、花火大会の鑑賞イベントなども行われています。そこにスクリーンを設置して映画を見ようってわけ。ヘッドホンだから、音量は自分好みに調節して没入できるし、周りの迷惑になるような騒音も出ません。

この方法を利用したサイレントディスコと呼ばれる“静かなクラブカルチャー”が広まりましたが、上映場所が限られる映画への応用にはもってこい。

静かな街中にだって、素敵な屋上がある。そこでみんな一緒に映画を見たらどうだろう?そんな思いから始まったこのイベント。会場では、映画や小説、絵本などの印象から連想して料理をつくる「ものがたり食堂」のフードが味わえるそう。

オースティンで開催された水上上映会が会場を『ジョーズ』に合わせたように、作品にあわせたプラスαの演出が楽しめるかも。定員30名と小規模ですが、フラッと立ち寄れると嬉しいですね。会場の様子など、詳しくはコチラから。

そのほか7月25日(月)から3日間、目黒CLASKAでも屋上映画祭が開催される予定。詳しくは、移動映画館Kino Igluをチェックしてみて。夜、外で過ごすのが気持ちいい季節。屋外映画祭に行ってみませんか?

【開催概要】

■静かな、静かな、映画祭。

■開催日時
7月18日(月・祝)

上映1回目 19:00 OPEN/19:30-20:45 START(定員:30名)
上映2回目 20:30 OPEN/21:00-22:15 START(定員:30名)

※1回目/2回目の内容は同じです。
※雨天時はGRAPHYのラウンジスペースにて実施します。

■上映内容
『キートンのセブン・チャンス』
(1925年/アメリカ/サイレント映画)

あらすじ:27歳の誕生日までに結婚すれば多額の遺産が入るという祖父の遺言に従って、結婚相手を探すキートン。新聞に”結婚相手募集”の告知を出したら大変、何百人ものやる気満々の花嫁候補者が集合!たまらず逃げ出す彼を追いかけ追いかけ、町へ郊外へ。

■料金
4,000円
(映画・ヘッドホンレンタル・フード+1ドリンク込)

■関連ページ
HP イベント告知ページ
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