催眠術をかけてから映画鑑賞……?「催眠映画祭」が開幕

スカンジナビア最大の映画祭「ヨーテボリ映画祭」が、スウェーデンにて1月28日から始まる。

去年は新型コロナウイルスの影響でオンラインでの開催となったが、その裏では、孤島で観客1人(コロナウイルス治療の最前線で闘っていた看護師が選ばれた)のみに「上映会」を実施する「The Isolated Cinema」というユニークな企画も提供していた映画祭。

今年は「The Hypnotic Cinema」と題された"催眠映画祭"が企画されているらしい……。

© gbgfilmfestival/YouTube

どういうことかというと、この企画では、映画の鑑賞前に催眠術師が登壇し、映画の雰囲気やテーマに合わせて観客の心の状態を変える催眠術を行うとのこと。

鑑賞者は、催眠術と合わせて、暗い映画館で特別に選ばれた映画を鑑賞することで、より没入できる映像体験をすることができるのだ。

ヨーテボリの芸術監督ヨナス・ホルムバーグによると、この実験は「服従、違反、統制についての質問を提起する」目的で、「映画館で映画を観る体験への賛辞であり、その延長である」とのこと。

上映される映画には、カンヌで審査員賞を受賞した泰古仏独墨中合作映画の『MEMORIA メモリア』などがラインナップされているようだ。

もちろん、映画が終わった際には、催眠術を解いてくれる。

なんとも不思議な企画だが、一体どのような体験ができるのだろう。ちょっと怖いけど、興味あるかも……。

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