10日間にわたる「無料のオンライン映画祭」が、「国際障害者デー」よりスタート
来る12月3日(木)は「国際障害者デー」。
世界に10億人以上いるといわれる障害者の、社会と発展のあらゆる領域における権利と健康を推進するため、また、社会、経済、文化的生活のあらゆる側面における障害者の状況への意識を高めるために国連により定められたこの記念日から、10日間にわたりオンライン映画イベント「True Colors Film Festival」が開催される。
今回のイベントは、「日本財団」が主催する「True Colors Festival 超ダイバーシティ芸術祭 -世界はいろいろだから面白い-」の一環。“One World One Family(世界は一つの家族)”をテーマに、国内外から厳選された全28本が無料で配信されるという。
まず初日には、出生時に37秒間呼吸が止まり手足が自由に使えなくなった女性の成長を描いた『37 seconds』上映される。
世界三大映画祭のひとつである「第69回ベルリン国際映画祭」のパノラマ部門にて二冠を獲得した注目作であり、終了後には、監督と出演者らによるアフタートークの配信も予定しているという。
同じく日本から選出された『最後の1マイル ~ハンセン病 果てなき旅路で~』は、「WHO(世界保健機関)ハンセン病制圧大使」として活動する笹川陽平氏が、アフリカの奥地にある村落から、バチカン市国でのローマ教皇庁と共催した国際シンポジウムに至るまで、20ヶ国を超える足跡を記録したドキュメンタリー作品だ。
ほかには、フィリピンの家父長制社会に生きる4人の女性にスポットライトを当てたフェミニズム作品『モラル』や、同性愛者のティーンエイジャーが主人公の台湾作品『藍色夏恋』、ガザ紛争での戦争被害を受けたパレスチナの子どもたちの実体験などを描いた『A Long Journey for the First Steps』、目が見えないロシア人写真家が主人公の『Over the Horizon』をはじめ、滅多にないラインナップに。
上映スケジュールや鑑賞方法など、詳しくは今月26日に公表される。この機会にぜひチェックしてみては?
『True Colors Film Festival』
【公式サイト】https://truecolors2020.jp/