【これは行きたい】星降る町の映画祭。城ヶ島にて

「夕されば涙こぼるる城ヶ島人間ひとり居らざりにけり」

これは、かつて城ヶ島に暮らした詩人、北原白秋の歌。白秋は「城ヶ島の雨」をはじめ、数々の詩や歌を作りました。彼に限らず、美しい大海原に抱かれた自然のなかでは、感性がいつもより鋭くなるのかもしれません。

そこで見る映画はきっと、自分でも驚くほど記憶に焼きつくのではないでしょうか。

この三浦半島城ケ島公園で、初の野外映画祭「星降る町の映画祭 with CINEMA CARAVAN」が、9月30日に1日限定で開催されます。

地球と遊ぶ、映画祭

秋が顔を見せ始める9月末。首都圏では数少ない島にある城ヶ島公園からは、海岸沿いのすすきの群れを見ることができます。少し冷たい秋の風に揺れるすすきを眺めていると、何だか感傷的な気分になってきますよね。

そんなノスタルジックな景色の中、映画祭は午前11:00からスタート。日中は音楽イベントやワークショップなど、自然の中で五感を使いながら最大限感性を解放できる、まさに「地球と遊ぶ」プログラムが揃っています。

普段は何もないところに
スクリーン

日が暮れると、辺りは夜の静寂に包まれ、遠くで波の音だけが聞こえるようになります。空を見上げると、満点の星空。そして、いつもは何もない静かな場所にあらわれるスクリーン。突如出現した舞台は、まるで夢のようにも思えます。

現実と幻想のはざまにいるような感覚のなか、いよいよ映画上映が始まります。公開プログラムは、こちらの3作品。

『浅草スマイル』林隆行 監督
『巣鴨救急 2030』高島優毅 監督
『大津 city 今恋心』太田信吾 監督

このイベントの特徴は、上映される映画が初公開となるオリジナル作品であること。さらに映画監督専用のギャザリングブースを設置し、来場客と自由にコミュニケーションがとれるようにもなっているそう。

これからの日本映画を盛り上げるためでもあるこのプログラム。日本映画が好きな人はもちろん、映画作りを夢にしている人も貴重な時間を過ごすことができる、まさに体験型の映画祭。

プロデュースしているのは、毎年「逗子海岸映画祭」を主催しているクルー、CINEMA CARAVAN。

昼の明るいうちは三浦半島の美しい自然を堪能して、夜はCINEMA CARAVAN制作による『海南神社 例大祭』の映像をはじめ、自然と共に大切に受け継いできた文化に触れることができるはず。

つまり、過去と未来が交差する映画祭。 

会場となる神奈川県立城ヶ島公園までは、京急本線の三崎口駅からバスで30分程度。「芸術の秋」に、五感をフルに使って美しい自然と新作映画を味わいませんか?

星降る町の映画祭 with CINEMA CARAVAN

日時:2017年9月30日(土)11:00〜22:00
会場:神奈川県立城ヶ島公園
入場料:無料

Licensed material used with permission by 星降る町の映画祭 with CINEMA CARAVAN
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。