映画『マンガをはみだした男 赤塚不二夫』の試写会が開催
2016年4月30日(土)を皮切りに、『おそ松くん』、『天才バカボン』、『ひみつのアッコちゃん』などで知られる漫画家・赤塚不二夫の人生を追ったドキュメンタリー映画が全国ロードショーで公開される。そして、その試写会が4月2日・3日にセブンシネマ倶楽部で行われる予定だ。
赤塚不二夫“生誕80周年”
注目するべきは“マンガも面白いが本人はもっと面白い!!!”との作品紹介文にもある、破天荒でデタラメな彼の人間ドラマ。だが、主題曲の作曲・唄を担当するタモリや、タブラ奏者のU-zhaanや音楽家の蓮沼執太など、豪華な制作陣や出演者も見逃せない。どんな話が聞けるのかーー。その詳細を見てみよう。
内容は、主に関係者インタビューや秘蔵写真、プライベート映像、幻のテレビ番組など、膨大な素材を再構築して作られたもの。最高傑作との呼び声も高い作品『レッツラゴン』のキャラクターがアニメーションで登場し、本人の肉声と関係者たちの視点で語られる様々な物語を案内する。
「笑ってくれれば死んでもいい!」
映画をプロデュースした坂本雅司氏は、こうコメント。
「あの突き抜けた明るさと同時にあるシニカルなギャグセンス。それは、閉塞的でどんどん不自由になっている社会で、我々を勇気づけてくれます。彼を現代に降臨させることで、どんなときも自由な精神でいられることや、すべて『これでいいのだ!』という、そんな開放性をみなさんと共有していきたいのです。これからの世界を生きていくうえで、そんな明るいバカバカしさこそが、大きなヒントのひとつになるのではないかと思っています」。
タモリの「ハナモゲラ語」炸裂?
ほぼ即興で録音した楽曲とは…
ほぼ即興で録音した楽曲とは…
主題曲『ラーガ・バカヴァット』を唄っているのは、赤塚と親交の深かったことで知られているタモリ。ちなみに、“ラーガ”はインド音楽の旋法で、“バガヴァット”はサンスクリット語で「聖者」を意味する。“バカボン”の語源になったとされる言葉だ。
坂本氏からは、こんな裏話も。
「タモリさんには、当初はインタビューさせていただきたいと思っていました。ところが、あの有名な赤塚さんへの弔辞ですでに語り尽くしているため、改めて語ることは難しいというお返事だったんです。とはいえ、ふたりの関係はとても重要です。何か方法はないかと考えました。
今回、音楽を担当しているタブラ奏者のU-zhaanが『ヨルタモリ』に出演していたこともあり、歌ならもしや参加していただけるのではないかと、駄目元でお願いしました。すると、うれしいことにOK。多忙のなかレコーディング・スタジオに来ていただき、エンディング曲は『ハナモゲラ語』で歌って欲しいとも伝えました。チームは何度か『ヨルタモリ』でセッションをしていたため、録音も非常にスムーズ。ほぼ即興で歌っていただきました。いい意味でとてもいい加減な感じになり、まさに赤塚さんらしい曲になったと思います」。
2016年4月2日、3日とセブンシネマ倶楽部で開催される試写会には、プロデューサーの坂本氏に加え、漫画家・江口寿志氏や松尾スズキによるトークが行われる予定だ。貴重な話が聞けるかもしれない。詳しくはコチラから確認してみよう。
※都合により、出演者・内容が変更となる場合があります。