東急線の「忘れ物」たちが「ブックオフ」で販売される!

手すりにかけっぱなしの傘や網棚の上のカバンなど、電車に乗っていると結構いろんな忘れ物が目に入る。

こうした忘れ物たちは、万が一持ち主が見つからずに保管期間を過ぎてしまうと、当然ながら廃棄される。

皆さんおなじみの東横線では、廃棄される忘れ物が年間で25万t(トン)にものぼるそう。そんな現状を変えようと、「東急電鉄」「ブックオフ」が手を組んだ。

東急線の駅や車内などの鉄道施設で見つかった忘れ物のうち、法的に保管期間が過ぎ、東急電鉄が所有権を取得したものを、ブックオフを通じてリユース品として世の中に再流通させるというのだ。

この取り組みは「資源循環型まちづくり」への実証実験のうちの一つだそうで、第1弾として「モノを捨てない」社会の実現を目指す。

その結果をもとに、ゆくゆくは鉄道施設以外の忘れ物なども取り組みの対象に加えていく考えもあるそうだ。

なお、これによって東急電鉄が得た収益は、 再生可能エネルギーで走行する世田谷線や、SDGsトレインの電力購入などに活用される予定だ。

行き場を失った忘れ物たちに新たな宿り木を与え、かつ環境にも配慮したこの取り組み。結果も含めて非常に興味深い。

Top image: © iStock.com/oasis2me
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。