プラストロー廃止の次は、紙カップです
「店内用グラス、マグカップでのご提供でもよろしいでしょうか?」
「スターバックス」を訪れた際、こんなことを尋ねられた経験はないだろうか。
スターバックスといえば、やや嫌われ者のような存在になってしまっている「紙ストロー」を世界的にも早い段階で導入したり、コーヒー抽出後の豆カスを肥料としてリサイクルするなど、環境問題への対策の手を次々に打っている。
そんななか、2023年8月14日に米スターバックスは、カリフォルニア州の一部店舗にて、試験的に使い捨てカップでのドリンク提供を停止するという思い切った発表をした。それによると、該当する店舗で購入するビバレッジの容器は利用客自身のタンブラーか店内用のグラス、そしてスターバックスが試験的に導入を開始している「Borrow a Cup」のみで提供されるそうだ。
「Borrow a Cup」とは一体何者なのか。
端的に言えば、“レンタルタンブラー”である。
このカップは店舗で1ドル支払うことで利用することができ、キオスクなどに設置されている専用のボックスに返却することで1ドルが返却されるという新しい仕組みのカップである。この取り組みによって、テイクアウトの場合は紙のカップを使用する他ないという点が改善され、再利用可能なカップのみでの提供が可能となる。
この革新的なゴミ削減案が日本にも浸透していくにはまだ時間がかかるのは間違いなく、全国の需要を満たせるほどのカップが用意出来るのかどうかも課題には上がるだろう。
しかし数十年後、もしかしたらスターバックスからゴミが一切出なくなる、そんな未来もあるのかもしれない。
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