これからの博物館は、「インクルーシブ」に注目!

博物館といえば、どんな施設のことを思い浮かべるだろうか。さまざまな貴重な資料が収集・展示されている施設……?

どうやら今回新しく決まった博物館の定義は、それだけじゃないみたい。

8月20日から28日まで、チェコ・プラハで行われた国際博物館会議(ICOM)の第26回大会では、約15年ぶりに「ミュージアム」の定義が改正された。

この定義が改正となるのは、じつは今回で7回目。気になる内容は以下の通り。

「博物館は、社会に奉仕する非営利の常設機関であり、有形及び無形の遺産を研究、収集、保存、解釈し展示する。一般に公開された、誰もが利用できる包摂的な博物館は、多様性持続可能性を促進する。倫理的かつ専門性をもって、コミュニティの参加とともにミュージアムは機能し、コミュニケーションを図り、教育、楽しみ、考察と知識の共有のための様々な体験を提供する。」

……ちょっとわかりにくい?

実際に加えられたのは、包括性持続可能性コミュニティの参加、といった部分。

近年、博物館に求められる“役割”は拡大しつつあり、今回の改正はそうした変化に対応するような内容となっている。

日本においても、博物館法改正の動きが現在進んでいる。ミュージアムをめぐるこうした国際的な議論の動向を踏まえ、国内ではどう政策に反映されていくのか、注目したいところだ。

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