世界で唯一!「月経がテーマ」の博物館って……?
2022年夏、台湾・台北市に世界唯一の月経をテーマにした博物館「The Red House Period Museum (小紅厝月經博物館)」がオープンしたのをご存知だろうか。
生理に対する偏見や差別をなくすことを目指すNPO法人「With Red (小紅帽)」によって企画され、3年の年月をかけて完成したそう。女性だけでなく、年齢・性別問わずすべての人に向けられたもので、実際に来場者の4割は男性だという。
展示を巡ると、生理の仕組みを学んだり、生理の偏見を受けた個人の経験や時代ごとのジェンダー問題にも触れることができる。なかには生理用品や生理にまつわるアート作品の展示も。
これまであまり語られてこなかった生理の実態も、様々な視点から見つめ考えることができるだろう。
さらに、同館ではもうひとつのテーマとして「生理の貧困」にも焦点を当てている。経済的な問題で生理用品を買うのが難しいという人たちに、生理用品を無料配布する取り組みも行っているそうだ。
ギフトショップには、生理をモチーフにしたTシャツやステッカーが並ぶ。これらのアイテムも、生理について話すいいきっかけになるかもしれない。
よく考えれば、あくびやくしゃみと同じように、生理だってごく自然な現象。それでも隠そうとする意識が働いてしまうのは、まだ、生理に対する偏見のもとにさらされる不安や、羞恥心があるからかもしれない。
生理を“もっとオープン”に話す。そんな社会をつくるために、まずは生理を知ることから始める──次回、台北来訪の際に立ち寄ってみては?
『The Red House Period Museum (小紅厝月經博物館)』
【住所】台北市大同區重慶北路三段335巷40號
【営業時間】11:00~18:00(木曜から日曜)
【Instagram】https://www.instagram.com/periodmuseum.tw/