ウクライナ情勢の影響で、ロシア領空が10年間閉鎖される可能性

2023年4月に終了した新型コロナウイルスのための水際対策。いよいよ海外旅行が戻ってきた、と計画を立てた人も多いことだろう。しかし、ここに新たな問題が。

というのも、現在ウクライナ情勢によってロシアの領空は閉鎖されているが、今後も10年ほど閉鎖が継続する可能性があるという。

旅行者への具体的な影響は?

一つは、ヨーロッパ〜アジア間の飛行機は迂回を強いられ、飛行時間が増加する可能性

これにより、大きく影響を受けるとされているのが「フィンランド航空」だ。エディンバラの日刊紙『The Scotsman』が報じたところによると、世界で6番目に古い航空会社でもある彼らは、ロシア上空の航行権を持つことから、これまで他のどの航空会社よりも短い時間でアジアへ到着することができた。

しかし、今回の予測が現実となった場合、飛行時間が20〜30%延びてしまう予測が出ている。同航路を使う予定のある旅行者は、余裕を持ったプランニングが必要となるだろう。

また、飛行時間が増加すると燃料代も高くなってしまうため、運賃も上昇する可能性もある。

ただでさえ、円安の影響を受けているところに今回の事態が重なるとなると、日本人旅行者にとって経済負担が増えることは避けられない。加えて、必要な燃料が増えるとなると二酸化炭素の排出量が増加するため、環境への影響も懸念されている。

考えられている対応策としては、他の経路を選択すること。

他航空会社がアジアへのアクセスを強化する可能性があと考えられており、実際、スコットランドは中国への直行便や湾岸のハブ空港を活用した経由便など、アジアへの旅行に複数の選択肢を持っている。

これらの航路を使用する飛行機はロシア上空を通過しないため、フィンランド航空を使用する場合の代替案となることができるだろう。

すでに電気、原油、そして食料など物価がかなり上昇していますよね。それに加えて、このような状況が実際に起こってしまうと経済への影響もさらに拡大しそうですね。

ヨーロッパ行きたいなと思っていたのに、飛行機の運賃上がるのか……。

Top image: © iStock.com/Jetlinerimages
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