【WWF最新ルポ】「50年間で生物多様性が68%も失われた」
「WWF(世界自然保護基金)」が2年毎に発行している地球環境の現状を報告する『Living Planet Report:生きている地球レポート』。
この2020年版が今月上旬に発表され、世界の生物多様性が過去50年で68%喪失したと伝えている。
同レポートによると、野生動物の宝庫と呼ばれる中南米では、生物の個体数が94%減少。また、生物種別のデータが示したのは、淡水生物の84%減少という報告内容。
一方で、人間社会による資源消費や廃棄の状況を指数化したデータからは、1年間で地球が生産できる範囲を2020年には60%超過することもわかった。この消費状況も、今年はCOVID-19の影響で約10%抑えられているというから、実際はもっと深刻な状況が続いているわけだ。
「WWF」は、このレポートで生物多様性を回復させる具体策を科学的根拠と併せて初めて提示。世界中の人々がよりひとつになって環境保全策と持続可能な社会の実現に取り組むことが求められている。
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