米「ナスダック」、女性やマイノリティーの役員登用を上場条件に!
アメリカの証券取引所「ナスダック」は、上場企業の役員に一定基準の多様性を義務付ける方針を提案した。
具体的な内容は、企業の役員メンバーに性自認が女性である人物1名とアフリカ系アメリカ人、もしくはLGBTQ+であると自認する人物1名の、計2名以上を登用することが必須に。
また、外国企業や中小規模の企業に関しては、女性の取締役2名でも条件を満たしていると認められるとか。
「ナスダック」社長であるAdena Friedman氏は「この条件により同社に上場している企業は多様性にあふれていることをステークホルダーに証明することができ、やがてより差別のない会社を増やすことにつながるはず」と語る。
多様性はイノベーションと成長につながるという信念のもと、現在「ナスダック」に上場する約3000社すべてに義務づけられ、理由なく要件を満たせない場合は上場を廃止するということからも、同社の本気度が伺えるだろう。
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