制限されがちな「性的コンテンツ」がOKなSNS
FacebookやTwitterで、規定違反としてしばしば削除される性的なコンテンツ。
多くのSNSプラットフォームが、オンライン環境に配慮し性に関するコンテンツへの規制を強めている一方、そういったコンテンツを自由に創作、発信できるSNSプラットフォーム「Lips」が誕生した。
今までセックスワーカーやアダルトコンテンツクリエイターは、検閲や嫌がらせ、さらには広告を出せないことによる経済的ハンデを被ってきた。
それだけでなく、米「ボルチモア大学」のレポートでは、73%のLGBTQに関するニュースが、ネガティブな内容ではないにもかかわらず、ブラックリストに紐づけられているそう。そんな自由な表現を安心してできる場を求める人にとってのサービスとしてLipsは登場したのだ。
Lipsはウェブサイトベースのソーシャルメディア。アプリベースでは、またしてもApp Storeなどの規制に引っかかる恐れがあるためだ。
ほかのSNSとの違いは、悪意あるコメントや嫌がらせ行為する人への厳しい姿勢。コメントやメッセージ機能を搭載していないだけでなく、投稿するためには運営側の承認を得る必要がある。承認プロセスがあることによって、匿名での嫌がらせ行為を極力減らすことができるからだ。
とはいえ、まだサービスとしては未完成状態。ユーザーの声を踏まえて、今後、さらなる機能の拡充が検討されている。
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