「風刺漫画」に見るSNS依存症。本当のつながりって、ナニ?
SNSが一般的になってから、英語に新しく登場した「Phubbing(ファビング)」という単語があります。これは、親しい相手が目の前にいるのにスマホが気になりすぎて、リアルなコミュニケーションに弊害が出ることを表現するもの。「phone(電話)」と「snubbing(無視する)」を掛け合わせた造語と言われています。
ロンドンに拠点を置くイラストレーターのJoe Stone氏は、いわゆるこの“コミュ障”というものを、漫画でシニカルに風刺しました。見ると、思い当たる節もあって、ちょっぴり切なくなるかもーー。
01.
『AN ETERNITY WAITING FOR YOU』
(ずっと、キミを待っている)
男:「ねえ、週末どっか遊びに行かない?」
10年後:…
30年後:…
50年後:…ピン♪女:「No!」
02.
『RECURSION』
(堂々巡り)
男:Facebookチェックしなきゃ。退屈しのぎだ。
(…閲覧中…)
男:なんもないなー。ヒマすぎる。どうしよっかなー。
(…その後。)
男:Facebook見なきゃ。退屈しのぎだ。
(…閲覧中…)
男:なんもないなー。ヒマすぎる。どうしよっかなー。
03.
『THE TRUE FACE EMOTION』
『THE TRUE FACE EMOTION』
(本当の表情)
男:「やばい、この動画見た?面白すぎる」。
女:「(笑)なにコレ、今までで一番かも」。
男:「涙出るよね」。
04.
『MULTITASKING』
(同時進行)
男「今日マジ面白かったんだけど、会社行く途中でさヘンな男が通りっ」。
(ピン♪)
「あ、ゴメ。ちょっと返信しちゃうね」。
(…返信中…)
「でね、通りを渡ろうとしてたんだ」。
(ピン♪)
「あー、ちょっと待ってね」。
(…チャット確認中…)
「あははははは!」。
「いや、これマジで面白くて…」。
「えっと、それでね、そのヘンな男が通りを渡ったんだよ。でさ、コッチを向いてこう言うんっ」
(ピン♪)
女「…」。
05.
『NEVER ALONE』
『NEVER ALONE』
(独りじゃない)
男「インターネット上にあるすべてが手のひらにあるんだ。孤独を感じるなんて無理!」。