あなたが知らない「薬物依存」の本当の原因(動画あり)

依存性のある薬物を摂取すると、その成分を「もっともっと!」と欲するようになる。それが一般的に考えられている「麻薬中毒」の認識です。

しかし、ここで紹介する動画は少し違った視点から、依存の原因について説明しています。より精神的な要因が関係しているのだとか。

中毒の原因は
「クスリ」じゃない?

まずはじめに問われたのはこんなこと。欧米では、骨折した患者が病院に運ばれると、痛み止めとして「モルヒネ」を投与されることがあります。医療用のため、非合法で売られているものよりも強い効果がありますが、彼らが依存症に陥ることはありません。なぜでしょうか?

本当の原因は…

動画の結論はこうです。依存してしまうのは、ズバリ「孤独」だから。その理由として、ある実験と戦争の事例を紹介しています。

マウスの実験

使用されたケージには、2種類の水が用意されました。一方のボトルはコカイン入りです。案の定、マウスは中毒症状を起こし、やがて死んでしまったそうですが、この検証方法について、異議を唱えた心理学者がいました。

彼は1匹しかマウスがいないという環境に疑問を感じました。もしかしたら孤独なのでは?と考え、彼らにとって楽園のような環境を作ってからもう一度実験を開始。そこには広い芝生があり、遊び遊具はもちろん、友達も恋人もいます。すると、同じように2種類の水を設置しても、彼らは普通の水を選んで飲むようになりました。

しかも、これと同じことが人間にも起こったそうです。それが、

ベトナム戦争で起きたこと

当時、麻薬を使用していたアメリカ人兵士の割合は全体の20%ほどだったそう。終戦後に中毒患者が増えるのではないかーーと懸念されていましたが、追跡調査ではそのような事実はなく、うち95%が薬物の使用を絶っていたとも。

そのため、依存が発生する原因は薬物そのものの影響ではなく、精神的負荷にある。彼らは「孤独の檻」から抜けだしたのだ…そう主張しているのがこの動画というワケです。

世界にはストレスの「はけ口」となっているものがたくさんあります。SNS、ポルノ、ギャンブルなどなど。そして、その中のひとつとして「麻薬」が紹介されています。

薬物に手を出した結果、人々は社会的に罰せられ、孤独と向き合うことになります。が、これはまったくの逆効果であると指摘。

中毒患者に必要なことは、楽園をつくりだすこと、つまり人と人との繋がりを持つことにあるといいます。

YouTubeページのコメント欄には、「的を得ている」など、賛同する意見も数多く投稿されています。なかには、「アルコールだって麻薬だ」と注意を呼びかける人も。

心の中のモヤモヤに対処できず「孤独の檻」に入ってしまったとき、手に入れるべき本当の鍵とは何なのか…。落ち込んだときの対処法として、参考にできるかもしれませんね。

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