売春婦、薬物中毒者。アメリカ「アウトサイダーたち」の写真集

“バッドランド”と呼ばれる、アメリカ・フィラデルフィアに位置する「ケンジントン」。

その理由は、全米で最も純度の高いヘロインが格安で取引されているため。つまり、薬物中毒者が集まりやすい場所でもある。それを知った人々が闇商売をすることも。

見たくもないことやものがたくさんある社会に真剣に向き合った、1人の写真家がJeffrey Stockbridgeさん。自身の写真シリーズである「Kensington Blues」で、地元住民の姿を記録。

薬物、アルコール、売春。

それぞれの問題を抱える人々の現実を、隠すことなく写したポートレートには、彼らの葛藤や家族への思い、また更生への苦悩が写し出されているようだ。

一般的に「アウトサイダー」とみなされる薬物・アルコール中毒者や売春婦は、そうでない人々から軽蔑される。でもそれは単なる色眼鏡で、人間としての根本は変わりないのかもしれない。彼らにも家族や兄弟がいて、それぞれ様々な事情を抱えていて、何かの助けが必要な弱い部分がある。

Jeffreyさんが映し出した写真の一部を、彼らのバックグラウンドと一緒に紹介しよう。

Debbieさんは、当時付き合っていた彼氏とその妹の影響でドラッグを始めた。刑務所を出た後に仕事を始めるが稼ぎが少なくケンジントンへ。自らの髪の毛を売るなどして得たお金でヘロインを購入し、路上生活をしていた。現在は更生し、ウエイトレスの仕事をしている。

ケンジントンに暮らす双子の姉妹。彼女たちは売春で得た収入を分け合って生活している。もらったお金はその日の寝床と食べ物に使うそう。

17歳でヘロインをはじめたJennieさん。ドラッグを買うためにケンジントンに来て、家族に見捨てられてからは、売春をして路上で生活していた。写真は、更生のため入居した施設の二段ベッドにて。

売春婦である彼女は、決して望まない新しい命を授かった。

特に何をするわけでもなく、毎日家の前にどっしりと座る男性。ビールを片手に持ち、チャイニーズフードを食べ、時には道を行き交う人に向かって怒鳴るようだ。

ヘロイン中毒によって身寄りをなくした老人は、空き家を売春や薬物使用のために貸して生計を立てているらしい。

Licensed material used with permission by Jeffrey Stockbridge, Kensington Blues(Instagram), (HP)
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