コスタリカですべての「動物園閉鎖」!そのステキな理由

自然保護政策の先進国コスタリカ。国土の約1/4を自然保護区に指定するほど、生物多様性を保つ活動に積極的。この“生命の楽園”で、世界に先駆けた新たな計画が進行中のようです。「Higher Perspective」が、この取り組みを大々的に紹介しています。

150827_costaricazoo_01

コスタリカは、生物多様性を保つ目的から、国内にある2つの国立動物園を来春閉鎖することを決定しました。動物園で飼育されていた動物たちを野生へと返す、世界で初めての試みを計画中。
コスタリカは世界でも有数な生物多様生息地域に数えられ、地球上の全ての動物種の約5%が生息していると言われています。国がこれらの動物を保護することを義務づけているにもかかわらず、数十年に渡って運営を続けてきた2つの国立動物園ですが、ついに閉園。動物園側も今回の決定に賛同し、動物たちのケージを解放することに前向きのようです。

150827_costaricazoo_03

近年、この国ではスポーツや娯楽としての狩猟も禁止されています。さらに、動物園閉園の流れ。「動物たちを本来あるべき生息地へと戻すことができれば、むこう10年で世界中でも同じような行動が自然な流れとなっていくだろう」と、自然環境ソリューションに注目するメディア「TreeHugger」は予測しています。野生動物たちの生態系を尊重しながら保護していく世界の手本となるべく、コスタリカはこの計画実施に前向きな様子。

「国立動物園を閉園する代わりに、絶滅危惧植物たちを可能な限り自然な方法で生育する、植物公園を増設するなど、自然とのふれ合いの場を増やしていく予定です」

環境大臣のRené Castro氏は、それが救出目的、保護目的でない限り、一切の飼育をしないと決意を述べました。

costaricazoo150828-009

人間に飼育されてしまった動物たちは、直ぐには野生へと戻すことができません。そのため、まずは国営の動物保護センターや野生保護区で、第二の人生へと歩み出すための“ならし飼育”が行われているようです。今後、コスタリカで動物を見るのはすべて自然のなかで。新しい動物とのふれ合い方かもしれません。


Licensed material used with permission by Higher Perspective

関連する記事

ナイトサファリやシンガポール動物園を運営するWildlife Reserves Singapore(WRS)が、「動物園で象に演技させるのはやめる」と発表...
ここで紹介するのは、アメリカ・オレゴン州の動物園が年に1度行う“動物たちの健康診断”で撮ったレントゲン写真。
あらゆるランキングに何かとランクインしている群馬県の草津温泉を楽しんでいるのは、私たち人間だけではありませんでした。たとえば、カピバラ、猿、ワニなどの動物...
米ユタ州の「野生生物保護当局」が設置した動物専用の高架橋を、多くの動物たちが利用しているようだ。当局はFacebookでシカ、リス、キツネなど自然界に生き...
アパレルとしても注目を集める「ワークマン」。今月16日にブランド初のスーツ「リバーシブルワークスーツ」の発売をスタート
フィンランドの塗料メーカー「Tikkurila」が「Endangered Colors collection」というペンキを発表。それぞれが絶滅危惧種に指...
ライオン、ゾウ、バッファロー、ヒョウ、サイ。アフリカのサバンナに生息するこれらの野生動物は、通称「BIG5(ビッグファイブ)」と呼ばれ、狩猟が厳しく禁止さ...

人気の記事

国際送金サービスをおこなう企業「Remitly」が、“海外でもっとも住みたいと思われている国はどこなのか”をグローバル検索データを利用して調査。それぞれの...
毎度、趣向を凝らしたオリジナルの機内安全ビデオで楽しませてくれるニュージーランド航空。さすがに今年、新作を望むのは厳しいか……と思いきや、しっかりリリース...
「国際宇宙ステーション(ISS)」に滞在した山崎直子氏の経験を聞けるだけでも貴重な体験だが、今回はほかにもさまざまな特別プログラムが用意されているようだ。
SNS映えに特化した観光サイト「スナップレイス」が、2020年の総集編として「インスタ映えスポット」ランキングトップ10を発表。
フレッシュで瑞々しいパプリカもいいけれど、天日に干したものを使ってつくるオムレツ。病みつきのおいしさです。
NBA選手3人が、フェイクミート製品会社「ビヨンド・ミート」と提携し、ホリデーシーズンを祝福するクリスマスソングのオリジナルカバー動画を公開。
「ルーブル美術館」と「ユニクロ」が2021年から4年にわたるパートナーシップを結んだことが発表された。わずか9秒でそのことに触れたティーザーがこちら。