ジェネレーティブAIが、3億人分の仕事を奪う可能性「ゴールドマン・サックス」予測

「ChatGPT」や「Bing」「Stable Diffusion」をはじめ、次々とジェネレーティブAIが登場する昨今。

文章作成から翻訳作業、画像・動画の制作など、ユーザーのプロンプトに応じてコンテンツをAIが瞬時に生成してくれることから、もはや仕事にジェネレーティブAIは欠かせない、と感じる人も少なくないはず。

が、見方を変えればAIに仕事を奪われている

AIが人間にとって変わる━━。技術革新の裏でそんな懸念がつねにつきまとうが……先般、金融グループ「ゴールドマン・サックス」が興味深い予測を発表した。

いわく、ジェネレーティブAIが世界中でおよそ3億人のフルタイム雇用に影響をもたらす可能性があるという。

研究者らはアメリカおよびヨーロッパにおいての職業上のタスクに関するデータを分析。そこからジェネレーティブAIに自動化可能なタスクを洗い出していった結果、先の3億人規模の仕事が自動化でまかなえてしまうことが判明した。

調査書によると、AIツールによる影響が出やすいホワイトカラーの労働者ほど、そのリスクは高まり、米国の法律業界や事務職ほど影響が出やすいという分析も。

いっぽうで、新技術の導入により人件費の大幅削減や新規雇用創出という側面も。さらには世界全体の生産性を向上させる可能性も秘めているようで、年間グローバルGDPを7%増加させる可能性もあるとの試算も出している。

AI技術の台頭で「利便性にかまける人間なんて、この世にはいらない」と、果たして本当になってしまうのか? それとも……。

Top image: © iStock.com/monsitj
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。