仕事も音楽も“AI”が奪う?マシーンが奏でるダフト・パンクがなんだか不気味

「AI(人工知能)が人間の仕事を奪う」…そんな言説をよく耳にするようになった。

それまでテクノロジーの進化は僕たちを重労働から解放する一種の“メシア(救世主)”のようなものとして讃えられてきたが、ここにきて脅威として語られているのは、その進化があまりにも急速で、そして手に負えないほど飛躍的向上を果たしているからだ。

卑近なメディア界隈を例に挙げると、すでにアメリカの一部の新聞やWEBメディアではスポーツニュースなどを実際にAIが“執筆”していて、既に実用段階に入っている模様。言うまでもなく、その流れは不可逆だ(大丈夫か、オレ…)。

そして、遂には“音楽”もテクノロジーが奪ってしまう…そんな近未来を予見するような動画を発見。

主演:8台のハードディスク、64台の
フロッピーディスク・ドライブ

いや、実際には“AI”ではなく、プログラミングによってフロッピーディスク・ドライブ、ハードディスク、スキャナーなどのマシーンがDaft Punk(ダフト・パンク)を奏でているのだけれど、感情を持たないはずのマシーンの演奏(厳密には連続した作動音)を聴いていると、妙に不気味な印象を受けてしまうのはなぜだろう?

楽曲が「もっと一生懸命に、より早く、より強く!」と労働を促す「Harder, Better, Faster, Stronger」であることも皮肉という何というか…。

ちなみにこの「The Floppotron」なる“コンピューター・ハードウェア・オーケストラ”を作り上げたのは、ポーランド人のPaweł Zadrożniakさん。Daft Punkの他にもNIRVANAの「Smells Like Teen Spirit」などもチョイスされていて、「次は何が聴きたい?」とリクエストも受付中。

でも、生身の人間が気持ちを込めて奏でる音楽も、やっぱりいいよね。 

Licensed material used with permission by Paweł Zadrożniak
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。