「蚊」との最終決着がついた!潰さずに「飛べなくする」新技術
今日6月29日は「国際熱帯デー」ってご存じ?
熱帯地方の多様性をたたえるとともに、熱帯地域の国々が抱える課題やそこへアプローチにフォーカスする日として2016年に国連総会で制定されたんだとか。
熱帯地域の問題のひとつとして、デング熱やマラリアなどの重篤な感染症を招く蚊の存在。地球温暖化により、かつてより熱帯性の気候に悩まされる日本の夏でも、蚊はやっかいな存在だ。
近年は、殺虫剤で死なない蚊の増加も確認されているそうで、さまざまな駆除方法の開発が求められてる。
そこに登場したのが、界面活性剤によって蚊の行動を制御するという技術。
「花王株式会社」と「理化学研究所」が共同で開発し、界面活性剤の水溶液をミスト状にして蚊に噴霧するだけで、簡単に蚊を駆除できる技術を発表した。
©花王株式会社
なんでも、蚊はそもそも体の表面に細かい凹凸をもち、耐水性・撥水性に優れて水を吹きかけてもぬれにくく、雨の中でも飛び続けられるのだとか。その性質に対して、界面活性剤を混ぜた水を吹き付けることで羽をぬらし、飛行できなくするのに成功したのだとか。
その様子は下部の動画で確認あれ。
今後、この技術を使った商品の投入も検討されていくそうで、殺虫剤も効果がでなかった蚊の駆除が進めば、感染症からだって人々を守れるようになる。
これからの季節の厄介ごとから解放してくれそうな新技術に、大いに期待だ。
© KaoJapan / YouTube
Top image: © 花王株式会社