いま、米Z世代が注目する下着ブランド「Parade」新たな一歩を踏み出す
サステイナブルなアンダーウェアブランド「Parade」。以前にも、使わなくなった下着をリサイクルするキャンペーンを紹介したが、このたび新たな動きがあったようだ。
いったい、どのようなものなのか。背景とともに説明していこう。
新時代を切り拓いた気鋭ブランド
「Parade」人気の秘訣
ランジェリー業界に、ダイバーシティやインクルージョンをいち早くランジェリー業界に取り入れ、新しい基準を示してきたParade。
同社は広告ビジュアルに多様な人種、体型、性別のモデルを起用し、さらにはタトゥーやストレッチマークといった従来なら敬遠していたであろう肌の上の個性の有無に関係なくブランドの下着を着用させた。
通気性や快適性の高い素材を使用した製品は、ワイヤーやパッドを使用せず、着用者の目線に重きを置いたもの。どれも手頃な価格で販売され、サイズ展開も広く、あらゆる需要に対応するすぐれものだ。
そんな気鋭のブランドは、いまアメリカのZ世代を中心に絶大な支持を受けている。キーになっているのは、SNSを活用したデジタル戦略だ。
創業者自身もZ世代という感覚値を活かし、インスタグラムを軸にさまざまなマーケティング施策を展開。ローンチ前に約8万人もの顧客がウェイティングリストに登録していたことからも、ユーザーの期待が感じ取れる。無論、Paradeの下着がトレンドを先取りしたデザインであることも“熱狂”の理由だろう。
コロナ禍の2021年末にニューヨークのソーホー地区に初の店舗をオープンすると、翌年8月にはブランド評価が2億ドル(約300億円)に達するなど、飛ぶ鳥落とす勢いが続いている。
アパレル業界の“巨人”と
タッグで新境地へ
さて、そのParadeを「Ariela & Associates International」が買収すると『CNBC』が報じている。マイアミビーチに拠点を置くアンダーウェア企業で、グローバルにビジネスを展開する同社の傘下にParadeが加わり、ライフスタイルブランドとなるようだ。
「Paradeが短期間で与えた非凡な影響力を賞賛し、真正性、包括性、および持続可能性という私たちの母置換を共有するブランドとして、仲間に加わることをうれしく思います。
長年、同業界で活躍してきたグローバルプレーヤーが持つインフラやノウハウを使い、「Parade」が望む次のステージへ登ることができることを願う。
ボディポジティブの考え方が注目され、従来のステレオタイプが変化しつつある昨今、NY発のアンダーウェアブランドが急速に変化を遂げている……!