香炉×多肉植物が挑む「仏具」の新しい可能性
1950〜90年代に仏具の市場規模は、現在の約3倍以上あったという。
そこで大量製造された金属工芸品が、その後、需要減少により行くあてもないまま倉庫に残されているらしい。
溶かして別の用途で再利用することもできる。が、それだけでは職人技の継承ができない。仏具に刻まれた日本的美意識を残す方法はないか──と考えられたのが、現代的な植物鉢として市場に戻す方法だ。
江戸時代から日本有数の仏具の街として知られる富山県高岡市の仏具アップサイクルブランド「#SilenceLAB(サイレンスラボ)」による、その名も「わびさびポット」だ。
©株式会社ハシモト清
普段はオンラインショップにて販売中。
9月14日(木)〜20日(水)の期間は、高岡市のクリエイティブスタジオ「STUDIO ROLE」にて開催される展覧会「ハシモト卓尚(たかひさ)展〜仏具屋が植物沼にハマったら〜」でお目見えすることに。
多肉植物をコーディネートした新作や会場限定商品の販売、作品のインスタレーションも。
また16日〜18日限定で、わびさびポットの発案者であり仏具と植物を愛するアガベクリエイター・橋本卓尚氏による作品の案内や、同市の老舗和菓子店「中尾清月堂」との期間・数量限定コラボ和菓子「The Taste of WABI-SABI/ふくさ餅」の販売がおこなわれる。
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わびさびポット®×多肉植物 過去作品
©株式会社ハシモト清
中尾清月堂との期間・数量限定コラボ和菓子
「The Taste of WABI-SABI ふくさ餅」
職人の技巧が凝らされた真鍮やブロンズ製の華やかな仏具たち。その新しい可能性をひと目見に近くを訪れる際はぜひ訪れてみて。
ちなみに、公式オンラインショップはこちらから。
Top image: © 株式会社ハシモト清